ブラッドパッチ

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Epidural blood patch
治療法
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ブラッドパッチ(硬膜外自家血注入療法)とは脳脊髄液減少症の治療法であり、自分の血液を硬膜外に注射することにより、脳脊髄液が漏れ出すのを防ぐものである。

2010年時点では、髄液漏れを止める硬膜外自家血注入による治療が保険外で行われていた。疾患定義や診断法を疑問視する専門家も多く、曖昧な診断の下でブラッドパッチを行うことに対しては安全性の観点からも疑問が呈されていた[1]

2012年に先進医療として認定された。

2016年1月20日付けの厚生労働省による発表で、2016年4月1日からブラッドパッチによる治療が健康保険適用となることが公開され、発表通りに同日から保険適用された[2]

血液凝固能は個々人で差があるため効果も一定ではなく、ブラッドパッチが1回では効かない患者も多い。

脚注

  1. ^ 「脳脊髄液減少症の正体―ブラッドパッチの安易な実施は禁物」『日経メディカル』2010年9月号
  2. ^ 厚生労働省ホームページ