フレデリック・ソマー
フレデリック・ソマー(Frederick Sommer、1905年9月7日 - 1999年1月23日)は、アメリカ合衆国の写真家、美術家。
イタリアに生まれのちアメリカに移住した。
初期の作品として、ニワトリの死骸の顔から首にかけての一部を生のまま板に貼り付け、それを撮影した写真作品があるが、それは、単なる残酷さ、グロテスクさ、嫌悪を感じさせるだけではなく、それ以外の奇妙な感覚をわれわれに与える。やせ細って、折り重なるように倒れている家畜の骨の写真やほとんど土と化しているようなウサギの死骸の写真も、同様の感覚を喚起する。「死」に対する人間が持つ根源的な感覚であると思われる。
写真では、他に多重露光したマックス・エルンストの写真も有名である。
参考文献
- デジャ=ヴュ11号(1993年):特集2・フレデリック・ソマー1939-1981(作品図版15点、その他)
- The Art of Frederick Sommer: Photography, Drawing, Collage, Keith F. Davis, Michael Torosian and April Watson (2005)
日本における展覧会
- 1992年10月5日−1992年11月12日:Frederick Sommer/フレデリック・ソマー展(フォト・ギャラリー・インターナショナル)