ビリャベルデ侯爵
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(ビリャベルデ侯から転送)
ビリャベルデ侯爵(ビリャベルデこうしゃく、スペイン語: Marquesado de Villaverde)は、スペイン貴族の侯爵位。1670年4月1日に国王カルロス2世によってアラゴン王国の侯爵位として創設された。この爵位名はマドリード・ビリャベルデ区とは関係なく、現在パブロ・ガルガーリョ博物館になっているアラゴン・サラゴサのロス・ビリャベルデ宮殿がその名の由来である[1]。
10代ビリャベルデ侯クリストバル・マルティネス=ボルディウは、総統フランシスコ・フランコの娘の初代フランコ女公爵カルメン・フランコの夫として知られる。1998年に10代侯が死去した後は夫妻の長男フランシスコ・フランコが11代ビリャベルデ侯爵位を継承した(フランコ公爵位は長女カルメン・マルティネス=ボルディウが継承した)[1]。2021年現在の当主も彼である。
歴代ビリャベルデ侯爵
[編集]- 1.フランシスコ・サンス・デ・コルテス・イ・ボラオ(Francisco Sanz de Cortés y Borao)
- 初代ビリャベルデ侯(1670年-?)、6代モラタ・デ・ハロン伯、ゴトル男爵、イジュエカ男爵(すべてアラゴン王国爵位)
- 2.ホセ・アントニオ・サンス・デ・コルテス・イ・コスコン(José Antonio Sanz de Cortés y Coscón)
- 先代の息子。2代ビリャベルデ侯、7代モラタ・デ・ハロン伯、ゴトル男爵、イジェエカ男爵
- 3.ミゲル・サンス・デ・コルテス・イ・フェルナンデス・デ・ヘレディア(Miguel Sanz de Cortés y Fernández de Heredia)
- 先代の息子。3代ビリャベルデ侯、8代モラタ・デ・ハロン伯、ゴトル男爵、イジェエカ男爵
- 4.フアン・マリア・サンス・デ・コルテス・イ・ロペス・デ・テハダ(Juan María Sanz de Cortés y y López de Tejada)
- 4代ビリャベルデ侯、9代モラタ・デ・ハロン伯、ゴトル男爵、イジェエカ男爵
- 5.マリア・ルイサ・サンス・デ・コルテス・イ・コノック(María Luisa Sanz de Cortés y Connock)
- 先代の妹。5代ビリャベルデ女侯、10代モラタ・デ・ハロン女伯、ゴトル女男爵、イジェエカ女男爵
- 6.マリア・ソレダード・ムノス・デ・パンプローナ・イ・サンス・デ・コルテス(María Soledad Muñoz de Pamplona y Sanz de Cortés)
- 先代の姪。6代ビリャベルデ女侯、11代モラタ・デ・ハロン女伯、4代アルギジョ女伯、ゴトル男爵、イジェエカ男爵
- 7.ホセ・ガルセス・デ・マルシージャ・イ・ムノス・パンプローナ(José Garcés de Marcilla y Muñoz de Pamplona)
- 先代の息子。7代ビリャベルデ侯(?-1883年)、12代モラタ・デ・ハロン伯、5代アルギジョ伯、ゴトル男爵、イジェエカ男爵
- 8.ルイス・ボルディウ・イ・ガルセス・デ・マルシージャ(Luis Bordiú y Garcés de Marcilla)
- 先代の甥。8代ビリャベルデ侯(1884年-?)、13代モラタ・デ・ハロン伯、6代アルギジョ伯、ゴトル男爵、イジェエカ男爵
- 9.マリア・デ・ラ・オ・エスペランサ・ボルディウ・イ・バスカラン(María de la O Esperanza Bordiú y Bascarán)
- 先代の孫娘。9代ビリャベルデ女侯、14代モラタ・デ・ハロン伯、7代アルギジョ伯、ゴトル男爵、イジェエカ男爵
- 10.クリストバル・マルティネス=ボルディウ(Cristóbal Martínez-Bordiú)
- 先代の息子。10代ビリャベルデ侯(?-1998年)
- 11.フランシスコ・フランコ・イ・マルティネ=ボルディウ(Francisco Franco y Martínez-Bordiú)
- 先代の息子。11代ビリャベルデ侯(1998年-現在)
ギャラリー
[編集]- ビリャベルデ侯爵の宮殿
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サラゴサのビリャベルデ侯爵の宮殿。現在のパブロ・ガルガーリョ博物館
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サラゴサのビリャベルデ侯爵の宮殿の正面入り口。現在のアラゴン上級裁判所。
脚注
[編集]出典
[編集]- ^ a b “Marquesado y distrito de Villaverde, dos realidades diferentes”. Periódico Distrito Villaverde. (2018年3月9日) 2021年3月30日閲覧。