ヒメルビェアウエズ

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Julsø湖から見たヒメルビェアウエズ
山頂から

ヒメルビェアウエズ(Himmelbjerget、デンマーク語で「空の山」もしくは「天国の山」の意)はデンマークのリュー(Ry)とシルケボーの間のSøhøjlandetにある山で、長くデンマークで最も高い山として扱われてきた。

標高は147mで[1]、1847年までデンマークの最高峰と信じられていたが、大規模な科学調査で近傍のモレホイ(Møllehøj)が標高170.6mで自然最高点であることが示されたが、斜面の大きさや「地形突出度」(プロミネンス)などからモレホイよりも山らしく見える[2]。ふもとのJulsø湖から丘の頂上までの海抜差は121mあり、これはデンマークの地形としては珍しい。山らしい斜面は氷河時代に谷が侵食されてできたとされる。

19世紀にデンマークのナショナリズムが高まって以来、山の周辺は200年以上にわたって、さまざまな集会や祭典が開かれる場所となっている。デンマークの憲法の施行記念の日を祝う祭典が開かれるようになり、1875年には、頂上にデンマーク王国憲法の施行に功績のあった国王フレデリク7世を記念する赤レンガの塔(高さ20.5m)の塔が作られた。1915年の女性参政権導入の記念碑も建てられた。

参考文献[編集]

  1. ^ Himmelbjerget, Denmark”. Peakbagger. 2016年12月27日閲覧。
  2. ^ The Constitutional Act of the Kingdom of Denmark”. The Ministry of Education (2008年). 2014年7月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年7月7日閲覧。