ソフトウェア保守者
表示
(パッケージ保守者から転送)
フリーでオープンソースのソフトウェアやインナーソースのソフトウェアにおける、ソフトウェア保守担当者、ソフトウェアのメンテナー (英: software maintainer)または、パッケージの保守管理者、パッケージメンテナー (英: package maintainer)は通常、配布用のバイナリパッケージにソースコードをビルドしたり、パッチをコミットしたり、ソースリポジトリでコードを整理したりする人である[1]。
訳語
[編集]情報処理推進機構の発行する書籍や大阪大学の教授らによる論文において、ソフトウェア保守担当者という呼称が掲載されている[2][3][4]。
- ソフトウェアの保守担当者(上記と比べ「の」が追加。大阪大学の学生の論文[5])
- ソフトウェア保守者(大阪大学の学生の論文[6])
- ソフトウェアのメンテナー(プログラム開発関連書籍の翻訳者である村上雅章が訳した1記事[7]、彼は以前に「ソフトウェア保守担当者」とも訳している[4])
- パッケージの保守管理者(1翻訳書だが[8])
- パッケージメンテナ / パッケージのメンテナ(1翻訳書だが[9])
「保守担当者」や「保守者」や「保守管理者」の語句は、情報処理系の技術者試験の参考書によく頻用されている。こうしたコンピューター関連の書籍においては、maintainerの英単語と共に「メンテナ」のほかに、「保守管理者」[10]、「保守担当者」[11]、「保守者」と併記した翻訳書がある [12]。
関連項目
[編集]出典
[編集]- ^ David "cdlu" Graham (2008年7月25日). “OLS: Kernel documentation, and submitting kernel patches”. Linux.com. 2008年8月20日閲覧。
- ^ 独立行政法人情報処理推進機構『SEC BOOKS 共通フレーム2013』(PDF)独立行政法人情報処理推進機構、2013年。ISBN 978-4-905318-19-4 。「ソフトウェア保守担当者…」
- ^ 松下誠、寺口正義、井上克郎「プログラム差分を用いたデバッグ支援手法DMET」『電子情報通信学会論文誌D-I』J87-D-I第8号、2004年8月1日、815-823頁、NAID 110003171357。
- ^ a b “オープンソースを採用せざるを得ない理由 - The Linux Foundationが無料の電子書籍”. ZDNet Japan (2017年2月27日). 2022年10月20日閲覧。
- ^ 藤川達也 (28 December 2006). 新規開発者のためのプログラム依存グラフ可視化によるソフトウェア理解支援手法の提案 (PDF) (Report). 大阪大学.
- ^ 肥後芳樹 (28 December 2006). 効率的なソフトウェア保守のためのコードクローン分析法 (Report). 大阪大学.
- ^ “OSSサプライチェーンのセキュリティ向上へ - OpenSSFの「Alpha-Omega」プロジェクト”. ZDNet Japan (2022年2月21日). 2022年10月20日閲覧。
- ^ 『LINUXクックブック』p.72
- ^ 『Debian管理者ハンドブック』2016
- ^ Karim Yaghmour 著、林秀幸 訳『組み込みLinuxシステム構築』オライリー・ジャパン、2003年、18頁。ISBN 4-87311-161-7 。「保守管理者 (maintainer) と貢献者 (contributor)」 Building embedded Linux systems
- ^ ブライアン・ジェプソン、アーネスト・E.ロスマン 著、酒井皇治、藤田昭人 訳『プログラミングMacOS X for Unix Geeks』オライリー・ジャパン、2003年、139頁。ISBN 4-87311-121-8 。「Maintainer 保守担当者の名前と電子メールアドレス」 Puroguramingu Mac OS 10 for Unix Geeks
- ^ Pierre Bourque、Richard E Fairley、IEEE Computer Society 著、松本吉弘 訳『ソフトウェアエンジニアリング基礎知識体系 V3.0』2014年、91頁。ISBN 978-4-274-50521-8 。「保守者 (Maintainer) という語は、保守アクティビティを実施する組織である、と定義される。この知識領域では、この語は、開発者 (developers) の場合と違って、しばしば、保守アクティビティを実施する個人を指すことがある。」 Guide to the Software Engineering Body of Knowledge(SWEBOK),Version 3.0