ハンドスピナー

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3枚羽のハンドスピナー

ハンドスピナーは、ボールベアリングを内蔵した玩具。英語ではフィジェットスピナー (fidget spinner) と呼ばれることが多い。

概要

出典:[1] / [2]

考案者はアメリカフロリダ州のキャサリン・ヘッティンガー(Catherine Hettinger)である。重症筋無力症を負ったヘッティンガーが、娘と遊べる玩具として考案した。ヘッティンガーは特許も保有していたが、特許更新料の支払いができずに2005年に特許が切れている。

本来はただ単に、手慰みに「回すだけの玩具」である。回転速度や回転時間を向上させるなどの改造を加えた遊び方などで広まった。

構造

回転するハンドスピナー。実際は一方方向に回っているものの、ストロボ効果で逆回転しているようにみえる。

手のひらに乗るサイズである。

ボールベアリングと、その外輪から放射状に伸びるように付くプラスチックや金属等で出来たプレート部分、内輪を軸方向から挟むホールド用の部分とで出来ている。手や指でプレート部分を回転させることで一定時間プレート部分が回り続ける。製品によっては5分以上回転し続けることを謳った商品もある。

基本的には指の間や机の上などで回転するハンドスピナーを眺めたり、ジャイロ効果を感じたりして遊ぶ[3]。動画サイトYoutubeなどでは「トリック(技)」を組み合わせてパフォーマンスを行う動画も個人などによって公開されている。

流行

5枚羽のハンドスピナー

2016年末から米国で流行し始めた。フォーブスの記者James Plafkeは2016年12月23日の記事で「2017年必須のオフィス玩具(Must-Have Office Toy For 2017)」としてハンドスピナーを紹介した[4]

流行の拡大とともに遊んでいた子供が眼を怪我する事故や、幼児の誤飲、子供たちが熱中するあまり学業の妨げになる問題も起きたため一部の学校で使用を禁止する学校が出るなど混乱も起きている。

誤飲事件を受けて国民生活センターがインターネット上の通販サイトで検索した結果、上位90銘柄中31銘柄の商品サイトや商品パッケージに対象年齢の指定が日本語でされていなかった。また、138cmの高さから落下させて部品が取れるなど故障した商品が調査対象全体の20%ほど確認された。

一連の騒動や設計・安全管理の杜撰さなどが浮き彫りになった事で、少なくとも日本では2017年秋頃にブームが終焉している[5]

健康面への効果

CNNADHDカウンセリングに有用であると議論されていたが、科学的な効果は出ていない[6]

ハンドスピナーを扱った作品

漫画

出典

関連項目

外部リンク