ハマヒルガオ

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ハマヒルガオ
ハマヒルガオ
分類
: 植物界 Plantae
: 被子植物門 Magnoliophyta
: 双子葉植物綱 Magnoliopsida
: ナス目 Solanales
: ヒルガオ科 Convolvulaceae
: ヒルガオ属 Calystegia
: ハマヒルガオ C. soldanella
学名
Calystegia soldanella
和名
ハマヒルガオ(浜昼顔)
英名
False bindweed

ハマヒルガオ(浜昼顔、学名Calystegia soldanella (L.) Roem. et Schult.)はヒルガオ科ヒルガオ属多年草。典型的な海浜植物である。

茎は砂の上を這い、同属の他種がつる植物であるのに対して、匍匐性植物となっている。時に茎が砂に埋もれて葉だけが出る。葉は腎心形、やや丸くて基部は左右に張り出す。葉はつやのある緑で厚みがある。

花は5-6月に咲き、淡紅色。

海岸砂浜に群生し、時にはの岸にも出現する。北海道から琉球まで分布し、国外ではアジア、ヨーロッパ、太平洋諸島オーストラリア、アメリカ太平洋岸にまで分布する。なお、海浜植物としては、亜熱帯-熱帯域では同科のグンバイヒルガオの方が優勢である。

砂地にきれいな花をつけるのでよく目立ち、画材や図案等に取り上げられることもある。歌では『君の名は』に「~に聞いてみる」とあるのが有名。

問題

要注意外来生物のコマツヨイグサの増加により本種は著しく減少している。

写真

参考文献

中西弘樹著 『海から来た植物 -黒潮が運んだ花たち-』(2008)