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ネアンデル谷

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ネアンデル谷 もしくは ネアンデルタール (ドイツ語: Neanderthal または Neandertal) は、ドイツ連邦共和国ノルトライン=ヴェストファーレン州を流れるデュッセル川 (Düssel、ライン川支流) にある小さな谷である。同州州都デュッセルドルフの近郊、エルクラト (Erkrath) 市とメットマン (Mettmann) 市の間に位置する。1856年、この谷でネアンデルタール人 (Homo neanderthalensis) の化石が発見されたことで一躍有名になった。

1901年、ドイツ語の正書法改革により、Thal (タール、谷) の綴りが Tal に改められた。ネアンデルタール人を指す学名 Homo neanderthalensisHomo sapiens neanderthalensis は、この綴り方変化の影響を受けなかった。命名時の綴りを保持するのが、分類学の慣例だからである。

ネアンデル谷は、元々は滝や洞窟のある、風光明媚な石灰岩質の渓谷であった。しかし、19世紀から20世紀にかけての鉱業採掘の結果、石灰岩はほぼ枯渇し、谷の景観は劇的に変化した。最初に発見されたネアンデルタール人の骨は、そうした鉱業活動の過程で、洞窟の中から見つかったものである。この化石の存在していた洞窟も断崖も、現在は存在しない。

谷の名前は、17世紀の聖職者ヨアヒム・ネアンダー (本名: ヨアヒム・ノイマン) にちなむ。ネアンダー もしくは ネアンデル (Neander) とは、彼の姓ノイマン (Neumann、"新しい人") のギリシャ語訳である。彼はこの谷の近くに住み、好んでこの谷を訪れ、著作の着想を得ていた。ネアンデル谷の以前の名前は、「Das Gesteins (ダス・ゲシュタインス、"岩場")」 や 「Das Hundsklipp (ダス・フンツクリップ、"犬の断崖")」 であった。

外部リンク

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