ダグザ
ダグザ(Dagda)は、ケルト神話に登場する神。トゥアハ・デ・ダナーン(ダーナ神族)の最高神。ダグダとも。知識、大地、豊饒を司る。大いなる父(Eochaidh Ollathir)という別称ももつ。
オグマ(Ogma)、ミディール(Midhir)、オェングス(Oenghus)、ブリギッド(Brigid)、ボォヴたちの父。
生死両方をもたらすことができる棍棒と、気候や豊作を招いたり人の感情をあやつることができる竪琴、そして無限の食料庫である大釜を所持している。 異常なまでの粥好きであり、しばしば痛い目にもあっている。たとえば、フォモール族と戦うために、ルーがダグザを偵察にやったところ、敵がダグザを引き留めるために作った大量の粥を食べていて帰還が遅れてしまったという。
オェングスは女神ボアーンとの間の息子である。夜にボアーンの夫ネフタンが帰ってくると逢瀬が見つかってしまうので、ダグザはオェングスが生まれるまでの9ヶ月もの間、太陽を出したままにしたという。
ダグザの王宮「ブルーナ・ボーニャ」には、ミディールの元で成長したオェングスが、昼と夜つまり永遠に住むこととなった。