コロマンデル海岸
コロマンデル海岸(英語:Coromandel Coast)は、インド南東部の海岸。クリシュナ川の河口からカリメール岬に至るまでの海岸を指す。全長は約720キロメートル。
歴史
1530年代末までに、ポルトガルが三箇所の交易拠点(ナーガッパッティナム、São Tomé de Meliapore、Pulicat)を設けた。しかし、17世紀になるとオランダにナーガパッティナムなどを奪われ、コロマンデル海岸への影響力を失った。一方で、オランダがSadras、Covelongなどにも拠点を置き、イギリスも17世紀前半にマスリパタム、マドラス(チェンナイ)などに商館を建て、マドラスにセント・ジョージ要塞を建設した。フランスもポンディシェリ、Karaikal、Nizampatnamなどに拠点を置いたほか、デンマークもこの地域への進出を図った。こうしたヨーロッパ諸国による進出は、インド産綿布を扱うことを目的としていた。最終的にはイギリスがこの地域を確保したが、わずかながらフランスもポンディシェリなどに拠点を保った。