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ゲツセマネの祈り

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天使に慰められるイエス。カール・ハインリッヒ・ブロッホの画。

ゲツセマネの祈り(ゲツセマネのいのり)は、救世主イエス・キリストが、オリーブ山のふもとにあるゲツセマネの園で、十字架刑に処せられる前夜祈った祈りである。4福音書すべてに記されている。「オリーブ山の祈り」とも呼ばれる。

内容

ルカの福音書の記述によると、イエスは普段からゲツセマネの園で祈ることを好んでいたと思われる。[1] マタイとマルコの両福音書にのみゲツセマネの園の名前が登場する。イエスはペテロたち3人の弟子たちを伴いエルサレム神殿の東のケデロンの谷を渡り、オリーブ山のふもとに行った。

イエスは悲しみもだえて、ゲツセマネの園で十字架刑を受けることの苦悩を祈る。十字架での死を「杯」と呼んで、できれば回避したいと祈り、ながら神の御旨を求めている。イエスは弟子たちに目を覚ましているように言う。しかし、弟子たちは悲しみのあまり眠っており、イエスから叱責された。

三度祈った後にイエスは決心して、自ら逮捕されるために進んでいった。

現在

現在、オリーブ山の西麓には、イエスが祈ったと言われている場所に、フランシスコ会の教会がある。その構内にゲツセマネの園がある。4世紀後半に教会の跡が発掘されてから、ゲツセマネの園であるといわれてきた。90メートル離れた洞窟がイエスが捕縛された場所であるとされている。  

この場面を扱った作品 

脚注

  1. ^ ルカの福音書22章40節

参考文献

関連項目