クレルモン教会会議
クレルモン教会会議(クレルモンきょうかいかいぎ)は、1095年11月にクレルモン(現クレルモン=フェラン)で開かれた教会会議で教皇ウルバヌス2世が招集した。この教会会議は教皇ウルバヌス2世が行った十字軍宣言で有名である。また「クレルモン公会議」といわれることが多いがこれは誤りで、教会会議が正しい。
十字軍宣言
ウルバヌス2世が会議の最後に行った演説で、第1回十字軍およびその後約2世紀にわたってカトリック世界のすべての人を巻き込んだ十字軍運動の直接的契機となった。東方のキリスト教国(主に東ローマ帝国)の苦難と異教徒に対する聖戦が必要であり、十字軍へ参加した者は罪が許されると訴えた。多くの人はこの呼びかけに応じたが、当時貧しかった西欧の人々にとっては実際は東方の豊かな土地と経済力を得るために参加した者が多かった。
演説の記録者
ウルバヌス2世が行った演説は12世紀 の年代記作者によって記録された。またフルケリウスの記録が今日ではもっとも信頼性が高いと言われている。 以下演説を記録した4人