毌丘甸
毌丘 甸[1](かんきゅう でん、? - 255年)は、中国三国時代の魏の軍人。字は子邦。父は毌丘倹。
253年、司馬師が曹芳(斉王)を廃位した際、父に反乱を起こすように勧めた。255年に父が反乱を起こした際は、都にいて治書侍御史の職にあった。父が反乱を起こしたことを知ると、母ら一族を率いて山に立て籠もったが、追討を受け捕らえられ、処刑された(毌丘倹・文欽の乱)。
小説『三国志演義』では、司馬師の専横に対し「静観していてよいものでしょうか」と父に言ったため、それが引き金のように作用し、父が司馬師に反乱を起こしたことになっている。
- ^ 「毌」は毋、母と似ているが全く違う字で、「貫」の「貝」を抜いた字。