オキシジェン (2021年の映画)

オキシジェン
監督	アレクサンドル・アジャ
脚本	クリスティ・ルブラン
製作	アレクサンドル・アジャ グレゴリー・ルヴァスール ヴァンサン・マラヴァル ブラヒム・キオウア Noëmie Devide
出演者	メラニー・ロラン マチュー・アマルリック マリック・ジディ
音楽	Robin Coudert
撮影	マキシム・アレクサンドル
編集	エルヴェ・シュナイド
配給	Netflix
公開	2021年5月12日 (2021-05-12) (アメリカ合衆国)
上映時間	101 分
製作国	アメリカ合衆国 フランス
言語	フランス語

オキシジェン (フランス語: Oxygène)は、2021年のフランス語のSFサバイバルホラー映画。アレクサンドル・アジャ、クリスティ・ルブランによる脚本で制作された。アメリカとフランスの共同制作の一環として、メラニー・ロラン、マチュー・アマルリック、マリック・ジディが出演している。 本作は2021年5月12日にNetflixにて配信された。

あらすじ

ある女性は目を覚まし、自分が気密性のある医療用極低温ユニットに閉じ込められており、かつユニットの酸素レベルが急速に低下していることに気づく。彼女は自分が誰であるか、どのようにしてそこにたどり着いたかを覚えておらず、そのことで思い悩む。彼女はミロ（Medical Interface Liaison Officer）という名前の高度なAIによって支援されていたが、管理者コードがないためユニットから出ることができなかった。彼女はミロを通じてポッドの外に送信し、緊急サービスに連絡する。彼女は、外部の窓口にユニットのモデルとシリアル番号を伝え、それらを印刷する。ところが、メーカーに連絡すると、ユニットは3年前に破壊されたと言われてしまう。思い出せない彼女は、AIコンピューターで写真や記事を検索して過去の手がかりを探し、エリザベス・ハンセンという名前を見つける。彼女は自分が極低温の医者であることを理解する。彼女はソーシャルメディアで夫のレオ・ファーガソンの連絡先番号を見つけて電話したところ、女性が出てくる。エリザベスは、自分がレオの妻であることを告げ、彼と話したいと言ったところ、相手が混乱したため、電話を切る。

酸素レベルが下がり続けると、エリザベスは幻覚を起こし始め、感電死するためポッドを開こうとする。その後、彼女は警察から折り返し電話を受けるが、彼らが何かを隠しているのではないかと疑い、電話を切る。その後、レオの番号から電話がかかり、この女性からレオが死亡していたことを告げられる。その際、エリザベスはポッドを開くための管理者コードを教えらえるが、ポッドを開くことができないか、彼女は死ぬだろうと彼女に言う。エリザベスはコードを使用し、無重力の中で浮き始める。その後、人類が致命的なウイルスによって絶滅の危機に瀕していることが判明し、彼女は14光年先にある別の惑星へ送り込まれるためにハイパースリープ状態に置かれたことが明らかになった。さらに、このウイルスによってレオが死んでいたことも判明する。

真実に心を痛めた彼女は、プロセッサの過熱によってコールドスリープから醒めてしまったと推測し、プロセッサの機能を必須ではない機能に割り当てられた別のプロセッサに転用する必要があることに気付いたが、データが容量を超えたため、最初は失敗する。時間が経ち、酸素レベルが低下するにつれて、彼女はポッドを開こうとして自殺の準備する。その直後、彼女はレオが損傷した宇宙船で他の10,000人近くと一緒に過眠状態にあることを発見するが、彼女は彼が以前に持っていた額に傷がないことに気づく。さらに調査したところ、彼女を老けさせたような女性が提示したビデオを通じて、彼女は元のエリザベス・ハンセンの性格とレオの記憶を含む記憶が埋め込まれた遺伝子クローンであることが明らかになる。彼女が地球上で話していた女性は、クローンの元の女性であり、現在は年配の女性であった。

ミロは、生存の可能性が存在しないために安楽死プロトコルをアクティブにするが、エリザベスのクローンはそれを非アクティブにし、プロセッサの機能を正常に迂回させ、ハイパースリープに戻す。

そして、新しい惑星にて、レオとエリザベスのクローンがお互いを抱きしめながら笑い合うところで、物語は幕を下ろす。

キャスト

※括弧内は日本語吹替

• エリザベス・ハンセン役：メラニー・ロラン（樋口あかり）
• ミロ役：マチュー・アマルリック（中川慶一）
• レオ・ファーガソン役：マリック・ジディ（四宮豪）

制作

2017年7月、エコーレイクエンターテイメントを通じて、クリティルブラン脚本、アン・ハサウェイがキャスト、プロデューサーとして発表された。。2020年2月、ノオミ・ラパスがハサウェイに代わって映画のキャストに加わり、フランク・カルフンが映画を監督し、アレクサンドル・アジャがプロデューサーを務めたことが発表された。2020年7月、メラニー・ロラン、マチュー・アマルリック、マリック・ジディがキャストに加わり、ラパスの代わりに、アジャがカルフンの代わりに監督を務め、アダムリバックとジェームズエングルが責任者になり、エコーレイクエンターテイメントを通じて製作総指揮を務めた。2021年2月、完成した映画は新しいタイトルとして、オキシジェンであると報告された。

撮影

撮影は2020年7月に始まった。

リリース

本作は2021年5月12日にNetflixにて配信された。

評価

レビューをポジティブまたはネガティブにのみ分類するレビュー・アグリゲーターのRotten Tomatoesでは、95件のレビューの88％がポジティブであり、平均評価は6.80 / 10。ウェブサイトの批評家の総評は、「オキシジェンは、その狭い窮屈な設定からハラハラさせる展開を最大限に引き出し、アレクサンドル・アジャ監督とメラニー・ロランが、これをSFファンにとって必見のスリラーにしている」と述べている。Metacriticでは20件のレビューを基に加重平均値が67/100となり、「一般的に好意的なレビュー」と評価している。

外部リンク

• オキシジェン - IMDb（英語）
• オキシジェン - Netflix