エトヴァス・ボネゲ
Etw.Vonneguet(エトヴァス・ボネゲ、 造語)は、ファッションデザイナーOlgaが設立したファッションブランド。呼称「ボネゲ」。
概要
「社会に対する意味的デザイン」をテーマに活動するファッションブランド。ブランド名の由来は哲学用語の「アウフヘーベン」を元にした造語。
同ブランドの特徴として、3DCGのクロスシミュレーションによるデジタルコレクションの発表と、最新技術に対する積極的な姿勢が上げられる。日本でいち早くiPhone アプリをファッションブランドとしてリリースし、以後もデジタルツールによる流通と衣服製作に対する実験的な試みを計っている。ウェブ媒体を多用した販促、製作を行っているのも特徴。それだけに限らず、2009年のデビューコレクションでは単独で原宿メインストリートをゲリラでコレクションを引き連れて闊歩する等、挑戦的なコレクション発表の手法や、自身のディレクションによる映像作品も手掛ける。どこかストーリー性を含んだコンセプトメイキングなど、デジタルツールだけではない特異質な一面も持つ。初期は{-ish}名義での衣服製作、3DCG映像作品の発表が中心であったが、2009年にEtw.Vonneguetを発足、本格的なファッションブランドとしての活動を行っている。歌手Salyuによる2010年のツアー『Salyu Tour 2010 MAIDEN VOYAGE』ライブ衣装(ツアーパンフレット上の衣装)への衣装提供、『Salyu Combo Tour 2010 following navigation』 の衣装製作およびトータルコーディネートを担当した。2011年春夏「光源」より東京コレクション初参加。第二回目の参加となる2011年秋冬[Symbolic]では、JAPAN FASHION WEEK開催直前に東北地方太平洋沖地震が起こり、主催者側が開催中止を決定する中、唯一期間中にショー開催を決行し、話題となった。
モデルオーディション
同ブランドのもう一つの特徴としてプロ・アマ問わないモデルオーディションがある。新作コレクションに向けた、ミューズを探すという目的のもと、年齢、経験、性別、国籍問わず、エトヴァス・ボネゲが好きなら誰でも参加できるというもの。東京コレクション第二回目の参加となる2011年秋冬[Symbolic]より開始された本企画は、現在も行われている。第五回目より、東京のモデルエージェンシーである、ジャングルの協力参加を得て、応募者には事務所所属の可能性が設けられた。このオーディション合格者のほとんどが、その後、大手企業CMや雑誌に露出、メンズノンノ専属モデルになるなど、将来有望なモデルの登竜門的な存在になりつつある。
デザイナー
Olga(オルガ)
クリエイティブディレクターでもあり、同ブランド代表を兼任。 バックグラウンドによる潜在的なイメージやブランドに対する先入観を無くすためという理由から、経歴非公開を貫いている。 近年では珍しく、デジタルに対する知識や技術に関して非常に積極的であり、独自の強い先見性を持ったデザイナーである。ウェブサイトや、映像編集も自身で手掛け、ディレクションも行っている。アップル製品を愛用し、{-ish}時代での製作、プレゼンテーションはアップルからの機材協力等も行われた。
コレクション
{-ish}
- 2007年「the best thing god has created is a new day.」
- 2008年「I am _______-ish.」
- 2009年「{-ish}OS Ver. the boy of 14.」
Etw.Vonneguet
- 2009年発足。
- 2010年春夏「葬送」
- 2010年秋冬「CWOOKD」
- 2011年春夏「光源」東京コレクション初参加
- 2011年秋冬「Symbolic」
- 2012年春夏「存在の証明」
- 2012年秋冬「1/2」
- 2013年春夏「I melt」
- 2013年秋冬「RANDOM VALUE 乱数」