ウツボグサ
ウツボグサ | ||||||||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ウツボグサ
| ||||||||||||||||||||||||
分類 | ||||||||||||||||||||||||
| ||||||||||||||||||||||||
学名 | ||||||||||||||||||||||||
Prunella vulgaris L. subsp. asiatica (Nakai) H.Hara | ||||||||||||||||||||||||
和名 | ||||||||||||||||||||||||
ウツボグサ(靫草) |
ウツボグサ(靫草)とは、シソ科の植物の一種。学名Prunella vulgaris subsp. asiatica(シノニムP. vulgaris var. lilacina、P. asiatica)。
特徴
東アジア温帯域に分布する多年生草本。日当たりのよい山野の草地に群生する。茎は高さが10〜30cmで、断面が四角形である。花期は6〜8月頃で3〜8cmの花穂に紫色の唇形花を密集して咲かせる。
近縁の日本固有種に高山性のタテヤマウツボグサ(立山靫草、学名P. prunelliformis)がある。
生薬
花穂は夏枯草(カゴソウ)といい日本薬局方にある生薬。主に中国、韓国で生産される。この生薬には利尿、消炎作用があり、腫物、浮腫、腎臓炎、膀胱炎などに用いる。
ヨーロッパにおいても民間薬に利用され、ウツボグサ及びタイリンウツボグサ(P. grandiflora Jacq.)を肺病や胃腸の病に用いた。
名称
和名は、円筒形の花穂が弓矢を入れる靫(うつぼ)に似ていることに由来する[1]。
参考文献
- ^ 岩槻秀明『街でよく見かける雑草や野草がよーくわかる本』秀和システム、2006年11月5日。ISBN 4-7980-1485-0。