アジア学術会議

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。Mashir43 (会話 | 投稿記録) による 2015年3月26日 (木) 08:16個人設定で未設定ならUTC)時点の版 (-{{孤立}})であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

アジア学術会議(SCA:Science Council of Asia)は、アジア地域の各国科学アカデミー等で構成される国際学術団体であり、アジアの各国大統領、首相などの直下組織として各国の政府への政策提言を行う科学者団体が加盟する特別の機関日本学術会議がその事務局を担っている。現在、日本を含めた16か国の26機関が加盟しており、その学術分野は人文・社会科学から自然科学・工学までを広く網羅している。2001年の設立以来、毎年、加盟各国が巡回で年次会合を開催し、国際シンポジウムや総会・理事会等を開催するほか、各国の研究者による共同研究プロジェクトを推進するなど、活発な活動を行っている。

役員(2012年~2014年)

会長
  • Dr. Mohd Nordin Hasan(Academy of Sciences Malaysia (ASM))
副会長
  • Dr. Supot Hannongbua(Science Society of Thailand under the Patronage of H.M. the King (SST))
事務局長

目的及び使命

目的

本会議の設立目的は、アジア諸国の共通課題を科学者の視点から議論し、国際連携をはかる主体となるほか、各国からの情報発信や情報収集を行ったり、各国の科学者同士の意見などを政策に反映させることを目的とする。

使命

  • アジアにおける科学に関する重要事項を審議しその実現を図ること。
  • アジアにおける科学に関する研究の連絡を図りその能率化を実現すること。
  • アジア諸国の発展を相互に支援し協働する。

共同声明(2012年)

アジア学術会議 (SCA)共同声明(日本語訳)
            「グリーンエコノミー達成のため科学者の英知を活用しよう」   ボゴールにて2012年7月12日


私たち、第12回アジア学術会議理事会及び総会に出席した加盟国代表者、また 第12回アジア学術会議国際シンポジウムの参加者は、我々の世界を守るため科 学者が力をあわせるべきであるとの結論に至り、その決意をここに声明文とし てとりまとめた。
私たちは、地球サミット「リオ+20」の主要テーマである「持続可能な 開発と貧困撲滅におけるグリーンエコノミー」について、科学者として寄 与するべきである事を確認した。
一方私たちは科学者として、グリーンエコノミーへの対応についてより現実的 にその内容を捉え、具体的な対応に発展させるべきであると考える。アジア地 域においては、個々の国の声を統合しプラットフォームとして有効に機能する 体制を整えるべきであり、その為にはアジア地域全体の連携が重要である。 私たちには持続可能な開発を効率的に達成するために、具体的な対応が求めら れている。私たちは、国際社会の方向性を、「経済成長のみを追求した経済開 発」から、経済成長と環境を両立させた経済活動である「グリーンエコノミー」 へ変えていかなければならないことを確認した。
そこで、科学の重要性を再認識し、グリーンエコノミーを実現するために科学 者が何をすべきかを明らかにする必要があると考え、本会議の参加者は次の声 明文を公表する:

1. 持続可能な開発を目指して SCAイニシアティブを相互に促進・支援していく べきである。

2. 私たちは、天然資源の大切さを認識し、世界で、またアジア地域で、さらに は国単位で持続可能な開発の理念と政策を設定すべきである。

3. グリーンエコノミーの促進と実施のためには、資源、財産権への公平なアク セスを可能とし、そこからもたらされる恩恵がより広く平等に社会全体の 人々に行き渡ることが可能となる事を基本とする必要がある。

4. 科学者は、科学が人々の生活、および人々の幸福のために何を実現できるか を常に念頭において行動すべきであり、よって持続可能な開発を促進し、そ のために活動することは科学者としての務めである。

5. この目的を確かなものとする為、私たちは、政府、実業界、および社会一般 といったステイクホルダーと協働することの重要性を充分に認識する。

6. 私たちは「グリーンエコノミー」達成のため、科学者としての知見を政策決 定者に積極的に提供する。

以上


歴代会長

May 2000 - May 2001
May 2001 - May 2002
May 2002 - May 2003
May 2003 - May 2004
May 2004 - May 2005
  • Mr. Thach Can(International Cooperation Department, Ministry of Science and Technology(MOST))
May 2005 - April 2006
April 2006-September 2006
October 2006-June2007
June 2007 - May 2008
May 2008- June 2009
  • Prof. Hong Wang Jin(Institute of Molecular and Cell Biology (IMCB), Agency for Science, Technology and Research (A*STAR))
June 2009- June 2010
June 2010- July 2011
July 2011- July 2012
July 2012- 2014

沿革

歴代会議

加盟国・加盟組織一覧

関連項目

外部リンク