おいしいおかゆ
おいしいおかゆ(Der süße Brei、KHM103)はグリム童話のひとつ。
注意:以降の記述には物語・作品・登場人物に関するネタバレが含まれます。免責事項もお読みください。
あらすじ
とても貧しい暮らしをしてる母親と気立てのいい娘がいて、とうとう家の中には食べるものが何もなくなってしまった。娘が食料となる木の実を拾いに行くと、そこで老婆と出会う。娘から事情を聞いた老婆が古ぼけた魔法の鍋をプレゼントする。 「お鍋よ、煮えろ」 こう娘が言うと、たちまち鍋の中はおかゆでいっぱいになり、もう母子が食べるものに困ることもなくなった。そんなある日、娘の留守中に、おかゆが食べたくなった母親が我が子の真似をして、 「お鍋よ、煮えろ」と言うと、鍋いっぱいのおかゆができて満腹になるが、おかゆの止め方を知らなかったことに気づく。母親は鍋におかゆを作るのをやめるように言うが、まったく通じず、おかゆは鍋からあふれ、町じゅうがおかゆだらけになったとき、ようやく娘が帰ってきて、 「お鍋よ、止まれ」と言うとすぐに鍋はおかゆを作るのを止めた。町の人たちは、おかゆを食べながら家に帰っていった。