Wikipedia:井戸端/subj/法令・特許などを出典にする場合

法令・特許などを出典にする場合[編集]

前から記事を書いていて気になったことがあるので、少し話題として提起してみます。

ウィキペディアの記事を書く上で、法令や特許といった、官公庁が出している公開情報を出典とする場合があります。例えば、

殺人を犯した場合、死刑、無期あるいは5年以上の懲役となる(刑法199条)。

というように書いた場合、この「刑法199条」に、さらに出典を付ける必要はあるのでしょうか。法律名と条文番号がわかっていれば、内容は(どんな本やサイトで調べようと)一意なはずなので、じゅうぶん検証は可能ですし、国の法令データシステムや官報といった公式のものはともかく、それ以外の出典を付けてしまうと、逆に「それでないと確認できない内容なのかな」という疑念すら抱きかねません(考え過ぎかもしれませんが)。

もちろん、憲法第9条と自衛隊の関係のような、法文そのものではなく解釈が問題になるようなケースでは、解釈の側に出典が必須なのは間違いないところです。--Jkr2255 2012年2月2日 (木) 12:38 (UTC)[返信]

とりあえず、刑法199条に関する記事やwsへのリンクなどは必要でしょう。もしくは、そういった「法令を確認できるリンク集」みたいなのを整備して、テンプレートでそれへのリンクページを生成するようなものを作っておけばなお良いのではないでしょうか。解釈の要るものはともかく、法令文章をそのまま載せるのであれば「出典」としてのリンク等は不要でしょう。--青子守歌会話/履歴 2012年2月2日 (木) 13:50 (UTC)[返信]
コメント Wikipedia:独自研究は載せない#一次資料と二次資料における「なお、(1)専門知識がなくとも分別のある大人であれば誰でもその正確性を簡単に検証できる解説、(2)分析、総合、解釈、評価にあたる主張を全く行わない記事、のような場合には、ウィキペディアの記事がもっぱら一次資料に基づいていてもかまいません。」に該当するケースだと思います。分析・総合・解釈・評価などを伴わなければ、最低限、法律名・条番号など一次資料(法令の条文や特許等)を特定する情報が正しく記載してあれば問題ないと思います。但し、閲覧者は必ずしもその対象国(例えば日本)の事情に詳しくない場合もありますので、「その正確性を簡単に検証できる」か否か判断に迷う場合は、その一次資料にアクセスするための追加情報(公式文献・公式サイトなど信頼性の高いところが望ましい)も必要に応じて併記した方がよりよいと思います。--Penn Station 2012年2月2日 (木) 15:17 (UTC)[返信]
コメントないからといって書いた人に怒鳴り込む必要はないけど、書く側としては情報源を提示したほうがいい。しなくてもいい、というものではないと思います。
1)この刑法199条として書かれている条文が、正しく条文なのかを判断する上で情報源を示されていることは好ましい。ウィキペディアでは、「官公庁が出している公開情報」を見て書いているとは限らないわけです。出典ないし検証可能性を満たすための情報源と言うのは、書いた人が何を見て書いたのかを示すものであって、読者に確認してもらうための案内ではないですから、「それでないと確認できない内容なのかな」と思うかどうかは関係ない。誤字などを含んでいた場合、執筆者のせいなのか、元となる情報源に間違いがあったのかがわからない。
2)案内についていうと、その刑法199条を、読者が自分で確認したい場合に、どうすればいいか、百科事典の読者が常に承知しているとは想定すべきではないでしょうから、案内として、その条文を参照できる元を示すことが望まれます。そこでは、執筆者が見たもの、執筆の上で参考にしたものを挙げるのではなく、広く閲覧可能なものや、信頼性が高いもの、オリジナルに近いものなどを選んで掲載することになります。刑法ならまあある程度はわかるとしても、もっと知られていない法律もあるわけですし。だから、参照先を示す必要はある。
3)条文は、作られたときから、将来にわたって不変のものではありません。数年前に書き換えられているかもしれないし、来年書き換えられるかもしれません。六法なら何年のものか、法令データシステムなら、いつ閲覧したものかを書き記しておく必要があります。つまり、どんな本やサイトで調べようと一意ではない、のです。
なお、文脈しだいですけど、例示されているようなものが本文にある場合は、条文そのものなのか、説明として書いているのだけれど、他の表現を用いる必要がなかった、思いつかなかったのか、という区別ができません。括弧書きの「刑法199条」がcitationの参照先とも読めてしまう。
殺人を犯した場合には、死刑、無期あるいは5年以上の懲役となる(刑法199条)
という書き方も成立するはずですよね。あと、百科事典としては、条文がそのまま書かれているのは、将来的には修正されるべき状態で、逐条解説などを情報源として、条文そのものの参照先として、法令データベースなどを示すというのが好ましい。法令だけで書かれてる状態は記事の初期段階というか。。
独自研究の方針は関係ないと思う。「専門知識がなくとも分別のある大人であれば誰でもその正確性を簡単に検証できる解説」ではないですし、「もっぱら一次資料に基づいていてもかまいません」が、それは情報源となる一次資料を示さないことを認めるものではありません。--Ks aka 98 2012年2月4日 (土) 10:52 (UTC)[返信]
最後の文節に関して。おそらく誤解あるようですが「情報源となる一次資料を示さないことを認める」という話はどなたも言及されていないのでは。また「解説」とは「よくわかるように物事を分析して説明すること。また、その説明。」(広辞苑第六版)ですので、社会のルール・慣習や特許アイディアなどを明文化した文章は、いずれも広い意味で解説に含まれると考えています。--Penn Station 2012年2月5日 (日) 07:28 (UTC)[返信]
「情報源となる一次資料を示さないことを認めるものではありません」てのは、独自研究の方針は関係ない、ということを言う説明です。
独自研究の方針は、検証可能なだけでは駄目で、二次資料も必要ですよ、というのが主旨です。その例外が「分析、総合、解釈、評価にあたる主張を全く行わない記事」で、だからこの場合は一次資料があれば、二次資料はなくてもいい。というのが、Penn Station さんが書かれている理屈だと思うんです。でも、「この「刑法199条」に、さらに出典を付ける必要はあるのでしょうか。」という問いに対して、「二次資料はなくてもいい」というのは、求められていない答えだと思うんですよ。憲法九条の「条文」の出典に、芦部憲法を持ち出さないといけない、という意見が出てくる余地はないと思う。だから、ロジックとして、独自研究を持ち出すのは、関係ないんじゃないか、というのがぼくが書きたかったこと。これは独自研究ではなく検証可能性の話じゃないか、と。
「独自研究の方針は関係ないと思う。」ではじまる段落では書かなかった、ぼくとPenn Station さんの意見の違いとして、Penn Station さんは「法律名・条番号など一次資料(法令の条文や特許等)を特定する情報」と書かれているけれど、ぼくは執筆者が見たものを示すべきと言っている。それは一次資料でも二次資料でも関係なく、「見たもの」(ただ、条文の情報源としては、芦部憲法のような二次資料ではなく六法全書とかの一次資料がいいと思う)。で、ぼくの場合は「法令」という資料はなくて、その法令が載っているものが資料、という感覚なのですね。そこを踏み込んで議論するつもりはなくて、自分の意見は自分の意見として書いたのですが、そこに踏み込むとしても、独自研究のなかの話ではなくて、検証可能性とか情報源の扱いの話ではないか、と思います。
もうひとつのほう。「社会のルール・慣習や特許アイディアなどを明文化した文章は、いずれも広い意味で解説に含まれる」と思いますけど、記事に掲載された「条文そのもの」が、「よくわかるように物事を分析して説明すること。また、その説明。」ではないですよね。条文をベースにして、「社会のルール・慣習や特許アイディアなどを明文化した文章」なら「解説に含まれる」と思います(法律の条文をどう読むかというのは、それだけで解釈を含むことも多いですが)。「条文そのもの」が「社会のルール・慣習や特許アイディアなどを明文化した文章」だというのは、確かに社会の倫理や慣習によって築き上げられたものとして法があり、その一部としての条文が、社会の倫理や慣習を分析して説明しているという面はあるけど、これを百科事典を書く文脈の中で「解説」とはいわないと思う。--Ks aka 98 2012年2月5日 (日) 15:23 (UTC)[返信]
コメント刑法に関して私が最近見た中では、カルネアデスの板にある刑法37条の記法が良いと思います。法文そのものはウィキブックスを参照できます。これを簡単に書くテンプレートが欲しいですね。
なお、Ks aka 98 さんのコメントにあるように、法律の条文は変わることがあります。特に刑期については結構変わることがあったと記憶しています。いつの時点の条文なのかは必要な情報ですね。
私としてはここで紹介したように刑法199条の形の記述にしてほしいですが、「刑法199条」と書いてあれば出典としては必要最低限ではあると考えます。「殺人を犯した場合、死刑、無期あるいは5年以上の懲役となる」が法律の条文の内容を表しているが、条文そのものではないことはすぐに検証できるので。--アルビレオ 2012年2月5日 (日) 07:54 (UTC)[返信]