S・R・ラムゼイ

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サミュエル・ロバート・ラムゼイ・ジュニア
人物情報
生誕 1941年????
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身校 イェール大学
学問
研究分野 言語学(朝鮮語日本語)
研究機関 コロンビア大学ペンシルベニア大学メリーランド大学カレッジパーク校
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サミュエル・ロバート・ラムゼイ・ジュニア[1]Samuel Robert Ramsey Jr1941年 - )は、アメリカ合衆国言語学者朝鮮語の方言・歴史、日本語の研究のほか、概説書『中国の諸言語』でも知られる。

生涯[編集]

朝鮮語方言の研究で1975年にイェール大学の博士号を取得した(サミュエル・マーティンの指導)[2]

ラムゼイは1975年から1984年までコロンビア大学で教えた。その後ペンシルベニア大学を経て、メリーランド大学カレッジパーク校の教授をつとめる。

受賞・栄典[編集]

  • 2013年:大韓民国の文化勲章(宝冠、第三等)を授与された[3]

主な著作[編集]

マーシャル・アンガーとの共同発表。中国語中古音で全濁の字が日本の漢音で清音・呉音で濁音になる原因について、中国語で全濁の無声化が起きたとする通説に異を唱え、日本語の音韻が変化したためという説を主張した。
  • Accent and Morphology in Korean Dialects: A Descriptive and Historical Study. 탑출판사. (1978) 
博士論文を韓国で出版したもの。
  • The Old Kyoto Dialect and the Historical Development of Japanese Accent”. Harvard Journal of Asiatic Studies 39: 157-175. (1979). JSTOR 2718816. 
  • 「日本語のアクセントの歴史的変化」『月刊言語』第96巻、1980年。 
  • Language Change in Japan and the Odyssey of a Teisetsu”. The Journal of Japanese Studies 8 (1): 97-131. (1982). JSTOR 132278. 
ラムゼイは、東京型のアクセントの方が京都型のアクセントより古いと主張し、『類聚名義抄』の解釈に変更を求めた。
  • The Languages of China. Princeton University Press. (1987). ISBN 069101468X 
中国語と中国国内の諸言語に関する概説書。前半は中国語と諸方言、後半はそれ以外の言語について記す。
邦訳:高田時雄ほか 訳『中国の諸言語:歴史と現況』大修館書店、1990年。ISBN 446921163X 
  • The Korean Language. State University of New York Press. (2001). ISBN 0791448320 
李翊燮と共著。朝鮮語の概説書。
  • A History of the Korean Language. Cambridge University Press. (2011). ISBN 0521661897 
李基文と共著。史前から現代までの朝鮮語の歴史。

脚注[編集]

  1. ^ 姓は実際にはラムジーの音の方が近い。
  2. ^ Graduate Alumni”. The Department of Linguistics, Yale University. 2015年5月4日閲覧。
  3. ^ 제567돌 한글날에 한글 발전 유공자 10명 정부 포상”. 文化体育観光部 (2013年10月7日). 2015年5月7日閲覧。 (朝鮮語)

外部リンク[編集]