PCI mezzanine card

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

PCI mezzanine card(PMC)はIEEE P1386.1規格にのっとって製造されるプリント基板のこと。PCIの電気的仕様とCommon mezzanine card(CMC;IEEE P1386規格)を組み合わせている。

PMCには32bitPCIをサポートする2つのコネクタ(P1とP2)を持つもの、64bitPCIをサポートする3つのコネクタを持つもの(P1,P2,P3)、規格化されていない入出力信号をサポートするためのP4コネクタを持つものがある。さらに、任意のコネクタが前面パネルかベゼルに配置される。

PMC規格はコネクタ中のどのピンがどのPCI信号に割り当てられるか定義している。さらに任意の入出力信号に使用されるオプションのP4コネクタについても定義している。

PMCは実績のあるPCIバス互換ではあるが、標準のPCIカードを使うよりも小さくより頑丈な製品をつくることを可能にした。mezzanineという単語は建物の2つの階の間に挿入された段(中二階)を意味し、コネクタと支柱で基板のうちの一つに取り付けられて、標準カードラックで隣接した基板の間に設置される状態を形容している。Single PMCは74mm x 149mmの寸法である。規格には2倍のサイズの基板も定義されているがほとんど使用されない。

PMCが取り付けられる基板は通常Eurocardサイズで作られた、Single height,Double height,Triple heightのVMEバス基板やCompactPCI基板などである。

PMC規格によってシリアル通信、SCSI、グラフィックコントローラ、FireWireなど様々なI/Oカードが使用できるようになっている。

関連規格[編集]

次のようなPMCの関連規格が存在する。

  • PMC-X (PCI-X PMC) VITA 39規格
  • PPMC (processor PMC) VITA 32規格
  • CCPMC (conduction-cooled PMC) VITA 20規格
  • XMC (PMC with high-speed serial fabric interconnect) VITA 42規格。XMCはPCI Express(VITA 42.3規格)かSerial RapidIO(VITA 42.2規格)とParallel RapdIO(VITA 42.1規格)のような他の高速シリアル通信をサポートする5番目のコネクタ(P5)を規定している。

外部リンク[編集]