KODAIRA祭

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KODAIRA祭(こだいらさい、旧小平祭)とは、一橋大学における学園祭の一つである[1]

毎年6月に一橋大学国立東キャンパスで2日間開催されている。運営主体はKODAIRA祭実行委員会。もともとは小平キャンパスにて「小平祭」として開催されていたが、一橋大学小平分校(教養課程)の廃止にともない、国立キャンパスでの開催となり、名称も「KODAIRA祭」へと変わった。

2022年で第25回目を迎える。[2]

通称はKODA祭。

概要

小平キャンパスにおける「小平祭」時代から数えると、61年の歴史を持つ。[3]

企画は主に、ステージ企画、ちびっこ企画、受験生応援企画、新企画(毎年変化する)から成り、新入生や地域の子供たち、受験生など様々なターゲティングをしている。これらを準備しているのがKODAIRA祭実行委員たちであり、2年生数十人と、100名以上の新入生委員から構成される。

当日は各クラスが模擬店を出し、大きな賑わいを見せる。

第24回では、新型コロナウィルスの感染拡大の影響により、初のオンライン開催となった。第25回でもオンライン開催と旧国立駅舎を利用したハイブリット開催が決定している。[4]

歴史

KODAIRA祭の歴史は一橋大学創立期にさかのぼる。当時、新入生たちを中心とする学園祭はすでに存在しており、「専門部文化祭」「予科記念祭」「前期祭」という名前で戦前から東京商科大学予科の学生中心に行われていた。

1933年から一橋大学小平分校で予科記念祭(専門部文化祭)が始まり、1956年には前期祭という名で親しまれるようになった。当時は小平分校(現小平国際キャンパス)にある、小平寮の寮祭とは別に前期祭が行われていたが、1961年に統合され、第一回小平祭が開催された。しかし、前期課程と後期課程の学生の授業が国立キャンパスですべて行われることになった影響で、1996年の第36回小平祭を最後に小平キャンパスでの開催に幕を閉じた。

1997年からは国立キャンパスで開催され、名前も「KODAIRA祭」となり現在に至る。

このように数回にわたって名前が変化してきたKODAIRA祭だが、1933年当時から変わらず、6月に開催され、新入生たちが主体となって行われている。

2020年には、新型コロナウィルスの影響で第24回KODAIRA祭が開催中止となり、戦時下以来の中止となった。

エピソード

  • 1947年6月1日、戦後に復活した専門部文化祭に当時の皇太子であった明仁親王(後の平成期の天皇)が疎開先であった小金井から来場している。[5]
  • 1968年6月16日、第8回小平祭において、一橋大学日本文化研究会主催で三島由紀夫による一橋大学生に対するティーチインが行われた。テーマは「国家革新の原理」[6]
  • 1988年、第28回小平祭では南野陽子によるコンサートが行われた。[7]
  • 2020年、神木隆之介の講演会が予定されていたが、新型コロナウィルスの影響で中止された。[8]

過去のゲスト

  • 三島由紀夫
  • 都留重人
  • 南野陽子
  • 渡部陽一
  • 本郷奏多
  • ラバーガール
  • バナナマン
  • ダイタク
  • 大自然

脚注

  1. ^ 学園祭 | キャンパスライフ | 在学生の方へ | 一橋大学”. www.hit-u.ac.jp. 2022年5月30日閲覧。
  2. ^ KODAIRA祭について”. 一橋大学第25回KODAIRA祭. 2022年5月30日閲覧。
  3. ^ KODAIRA祭のあれこれ紹介!|第25回KODAIRA祭実行委員会|note”. note(ノート). 2022年5月30日閲覧。
  4. ^ 一橋大学第25回KODAIRA祭”. 一橋大学第25回KODAIRA祭. 2022年5月30日閲覧。
  5. ^ 一橋新聞. 一橋新聞部. (6月15日 1947) 
  6. ^ 権力とは 天皇といふものは——三島由紀夫|みつうろこ|note”. note(ノート). 2022年5月30日閲覧。
  7. ^ 一世を風靡した「学園祭の女王」、なぜいなくなったのか”. NEWSポストセブン. 2022年5月30日閲覧。
  8. ^ https://twitter.com/kodairafes/status/1242647403796152320”. Twitter. 2022年5月30日閲覧。

関連リンク