iStockphoto

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iStockphoto(アイストックフォト)は、1秒毎に、画像やビデオがダウンロードされている世界で最もアクセスされるオンライン画像マーケットサイト。マイクロペイメントの先駆者でもあり、画像を1ドルから購入できる仕組みを作り上げた。また、2006年9月より、30秒のビデオ(映像)を提供し始め、15ドルから購入する事ができる。また、2009年からはオーディオ(音源)も提供。 1つのアカウントでストック画像、イラスト、ビデオ、フラッシュファイル、オーディオ(音源)とマルチメディアのすべての素材を提供。 現在会員数は全世界で600万人以上と桁外れに多い。また、80,000人以上の出品者(フォトグラファー)により、760万点以上の画像を提供している。出品者へのロイヤリティ(報酬額)は毎週およそ190万ドル。

歴史[編集]

iStockphotoのCEOである ブルース・リビングストーン(en:Bruce Livingstone)により2000年に創立した。当初は数千点の写真を無料でシェアするサイトであった。 その後、マイクロペイメントのビジネススタイルを取り入れ、メンバー間のストックフォトの取引をEコマースに導かせ、メンバーと共に利益を共有する仕組みを構築してきた。 今までライセンスされた画像を購入出来なかった人にも、購入できる価格で提供するなど、デジタルイメージ業界を変貌させた。

利用方法[編集]

プリペイドのクレジット方式・定額制・法人アカウントを利用し、利用者は希望する画像の金額のみ支払いが可能。また手数料などの追加料金を一切省くことにより、画像の料金を安価にしている。

  • メンバー(会員):無料で会員登録できる。
  • 買う側(購入者):iStockでは、世界各国にアートに精通した100名超の審査スタッフが出品者作品を常にチェックしているので、クオリティの高い作品を低価格で購入できる。また、クオリティが高いだけでなく、多くの作品の中から選ぶことが出来る。
  • 購入方法:

Step1: メンバー登録 (登録無料)

Step2:クレジット購入 iStockストアで「ダウンロードクレジット」を選択すると、クレジットが購入できる。 クレジットについては、料金プランを参照。

Step3:イメージ検索 画面左上にあるサーチボックスにキーワードを入力(日本語可)。

Step4:ダウンロード方法 画像(ビデオなど)をダウンロードするには、必要なファイルサイズを選び、利用規約に同意する。 ダウンロードボタンをクリックすれば、デスクトップ上にイメージがダウンロードされる。

  • 売る側(出品者Contributor):ワールドワイドに展開しているので、世界規模のマーケットから収入が得られる。600万人ものメンバーで構成され、11か国語で対応しているので、自分の作品を世界へアピールすることが出来る。iStockphotoでの収入は、他の競合の収入を合わせた額よりも多いと言われている。またiStockでは、スキルUPのためのトレーニングを実施している。メンバー同士のコミュニティが活発であり、互いのスキルを高めている。また年に数回、各地でトレーニングセッションを展開している。また、多くの才能ある人々は、iStockphotoにより、サイドキャリアを切り開くことが可能となり、また、iStockphotoのクリエイティブワークに専念することもできる。
  • 販売方法:

Step1:トレーニングマニュアル

アップロードする品質基準や著作権などの法的事項、ファイル形式基準の説明が書かれているマニュアルを確認する。

Step2:アップロードのためのテスト

Step1のマニュアルの確認後、簡単なテストを受ける。

Step3:作品サンプルのアップロード

販売を予定している3つのサンプルイメージをアップロードする。その後、審査スタッフにより、適切かどうかチェックされる。審査は厳しいが、一度作品サンプルが承認されると、正式にiStockphotoの出品者になれる。

Step4:販売スタート

作品が承認されて出品者になった場合、出品者の作品がダウンロードされる毎に20%のロイヤリティコミッションを得ることができる。iStockphotoの専属契約出品者になれば、ロイヤリティコミッションは40%と増加する仕組み。 iStockphotoメンバーは、世界に600万人以上もいるので、ダウンロードされる回数は相当期待できる。
  • ポイント:
iStockphotoでは、ダウンロードされた回数が表示されており、どんな作品が人気があるのかオンライン上で確認でき、作品創りのヒントにもなる。購入する側も同様に、どんな作品が人気があるのか分かるので、参考になる。 この表示は、他のストックフォトではありえないことで、非常にオープンなコミュニティといえる。

料金プラン[編集]

  • プリペイド:
必要に応じてクレジットをあらかじめ購入する方式。従量制となり、クレジットを多く購入すればお得になるプラン。1クレジットは約1ドルとなる。
  • 定額制プラン:
1日あたりのクレジット利用限度額を定めたプランで、3か月、6か月あるいは1年単位で購入する。1日あたり10から480のクレジット利用回数を定め、1カ月当たりUS$96.00(およそ日本円で約 1万円)から開始となる。例えば、月々わずか96ドルで、年間を通して1日10クレジットを使用できる。

[1]

  • コーポレートアカウント(法人アカウント):
法人様向けのサービスで、コーポレートアカウントの管理者が、サブアカウントを作り、サブアカウントに対するクレジットの利用限度額を設定することが出来る。プリペイド方式と定額制両方のオプション選択が可能。

2009年7月より、法人アカウント向けに請求書払い(日本円払い)を導入。 [2]

法的保証制度[編集]

iStockphotoは、マイクロペイメントにおけるロイヤリティフリー画像、動画、オーディオコレクションの全てのファイルについて、法的に保証する「法的保証制度」を実施している。(2009年9月16日より)

法的保証は業界初で、顧客は無料で法的保証が受けられる制度。

iStockphotoの顧客が賠償要求などされた場合、iStockが顧客の法的な費用と直接の損害額を総額1万ドルまで補償する。

また、100 iStockクレジットを追加すれば、法的保証を拡張することが可能で、この拡張法的保証サービスで、総額25万ドルまで補償される。

メンバー数・作品数[編集]

  • メンバー数:600万人以上(2011.1月現在)
  • 出品者数(コントリビューター数):80,000人以上(2011.1月現在)
  • 作品数:760万点以上(2011.1月現在)

写真[編集]

クレジット(1クレジット=約1ドル ※購入単位により金額が異なる)

  • Xスモール(350KB 300x400): 1クレジット
  • スモール(1,4MB 600x800): 3クレジット
  • 普通(5.5MB 1200x1600): 7クレジット
  • ラージ(14.1MB 1920x2560): 10クレジット
  • Xラージ(33.6MB 2800x4200): 15クレジット
  • XXラージ(46.3MB 3300x4900): 20クレジット

イラスト[編集]

クレジット(1クレジット=約1ドル ※購入単位により金額が異なる)

  • ベーシック: 1クレジット
  • 通常: 5クレジット
  • 詳細: 12クレジット
  • 精細: 15クレジット
  • 高精細 : 25クレジット

ビデオ[編集]

クレジット(1クレジット=約1ドル ※購入単位により金額が異なる)

  • S: 20クレジット
  • M: 30クレジット
  • NTST/PAL: 50クレジット
  • 720HD: 85クレジット
  • 1080HD: 95クレジット

Flash[編集]

クレジット(1クレジット=約1ドル ※購入単位により金額が異なる)

  • ベーシック:2クレジット
  • 中: 8クレジット
  • 詳細: 15クレジット
  • 総合: 25クレジット
  • 上級: 30クレジット

オーディオ(標準オーディオコレクション)[編集]

クレジット(1クレジット=約1ドル ※購入単位により金額が異なる)

  • ベーシック:2クレジット
  • 中: 5クレジット
  • 詳細: 10クレジット
  • 総合: 15クレジット
  • 上級: 25クレジット

オーディオ(音源)[編集]

ロイヤリティフリーの音源ダウンロードサービス[3]を2009年2月からスタート。サービスの開始に先駆け、作曲家、パフォーマー、ミュージシャン、 オーディオ専門家から、音楽、声、インストルメンタル、効果音などの音源の作品募集をスタート。 作品には、演奏権や、シンクロナイゼーションライセンス、メカニカルライセンスも含まれている。 また、デザイナーや編集者にとっては、1つのアカウントで制作に必要な全ての素材が入手可能となる。 音源は、.wav形式、16ビットのビッド深度、44.1khz or 48khzのサンプルレートとなる。

iStockサウンドアーティストになる方法(作品を出品する方法)[編集]

  1. サウンドアーティストの出願者は、最初にチュートリアルを閲覧し、簡単なテスト()を受ける。
  2. 作品の審査と承認を得るために、5秒から30秒の音源(オーディオトラック)を提出。
  3. いったんアーティストとして承認されると、5秒から4分の長さの音源を出品することが出来る。

[4]

レーベルとの契約前のアーティストにとっては、自分の作品の発表の場と収入源、そしてレーベルにとってみれば、新たなアーティスト発掘の場として興味深い。

協会(SOCAN, ASCAP, BMI,JASRACなど)と著作権信託契約もしくは類似の契約を結ばれているアーティストは、iStockphotoへの出品は出来ない。それらのアーティストは、関連サイトのPumpAudio[5]に登録、出品する事ができる。

エディトリアルコレクション[編集]

エディトリアルコレクションは、ニュース、出版、雑誌、ブログなどのエディトリアル用途においてのみ、商品や場所、イベント、そしてコンセプトなどを示す参考ビジュアルとしてご利用出来ます。 エディトリアル用途専用のイメージは、利用範囲が決められたライセンス契約となり、またコンテンツのガイドラインは通常の商用利用と異なります。例えば、商用利用では、ロゴやトレードマーク、会社名、プロダクトブランドや特許されたデザインは利用できませんが、エディトリアル用途であれば、利用可能となります。また、商用用途では、認識される人物にはモデルリリースが必要とされますが、エディトリアルの場合は、モデルリリースが必要ではありません。 ライセンス[6] ガイドライン[7]

コミュニティ[編集]

iStockでは、画像の購買や提供だけでなく、メンバー間のコミュニティ(ブログ機能も搭載)が非常に盛んに行われている。メンバー同士で刺激を受け合うコニュニティとなっている。 また、iStockのプロデュースにより世界中様々な都市でiStockalypseという撮影会などのイベントを行っている。メンバーは、オンラインだけでなくオフラインでも出会う機会がある。 2010年11月には、東京においてiStockalypseが開催され、全世界のカメラマンが約50名が集結し、東京の撮影会を行った。[8]

検索機能[編集]

画像検索の革新においても業界をリードしている。通常のキーワード検索以外に、「CopySpaceTM」と呼ばれる機能がある。 この検索機能は、広告を制作する際にコピーを配置する空白の位置に基づいて画像を検索する機能。例えば、左側に人物などの画像・右側に広告分のスペースというように検索ができる。 また、iStockの高度な検索機能は、AJAXサーチバーを搭載。それは、異なるファイルタイプ、サイズ、プライスを正確に検索できる。ユーザーは、写真、イラストレーション、ビデオのサイズやプライスを何どもクリックせずに探すことができる。 2011年6月に価格帯検索が追加された。価格帯検索という金額の幅を選択して、イメージ検索が出来る機能。

所在地[編集]

本社:カナダ アルバータ州カルガリー

関連項目[編集]

外部リンク[編集]

iStockphoto日本語版