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DNAリガーゼ

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DNA修復を行うDNAリガーゼ

DNAリガーゼ(ディーエヌエーリガーゼ、DNA ligase)は、2本のDNA鎖をつなぐ酵素である。英語の発音に基づいてDNAライゲースと呼ぶ 場合がある[1]遺伝子工学では<ノリ>として(<ハサミ>に当たる制限酵素とともに)必要不可欠である。たとえば次のような反応である:

5'-AGTCTGATCTGACT        GATGCGTATGCTAGTGCT-3'
3'-TCAGACTAGACTGACTACG        CATACGATCACGA-5'

           ↓

5'-AGTCTGATCTGACTGATGCGTATGCTAGTGCT-3'
3'-TCAGACTAGACTGACTACGCATACGATCACGA-5'

ポリデオキシリボヌクレオチドシンターゼともいう。ATPまたはNAD+を基質として、DNAの3'-ヒドロキシ基と5'-リン酸基をつなぐ。EC番号はEC6.5.1.1(基質ATP)またはEC6.5.1.2(基質NAD+)。生物ではDNA複製の際の岡崎フラグメントをつなぐ段階と、DNA修復に必要である。

  1. ^ 文部科学省監修学術用語集の「学術語の訳字通則」に従いDNAリガーゼが正式となる。投稿雑誌によっては英語読みのカタカナ表記であるDNAライゲースは推奨されない場合がある。

関連項目