高可用性

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索

高可用性(こうかようせい、: High Availability; ハイ・アベイラビリティHA)は可用性が高いことを示すIT用語。システムなどにおいて、サービス提供が出来なくなる事態の発生頻度が少ないことを指す。また、そのようなシステムをHA構成などと呼称する。システム的には冗長化構成を組んでいたり、バックアップ手段の確立、災害対策システムを講じることでHAを実現させる。IT業界においてはほぼクラスタリングあるいはクラスタサーバと同義で使用される用語。

概念[編集]

HAの概念としては先にあげた「高い可用性を誇ること」であり、それを実現させたシステムをHA構成あるいはHAサーバ、HAクラスターなどと呼称する。HAを実現するための手段としてはいくつかの方式が考えられるが、基本的にはシステム的な二重化がなされている構成のものをHA構成と呼ぶ事が一般的である。

HA構成のシステムの例[編集]

  • コールドスタンバイ構成
  • 本番稼動しているサーバと同様の構成をした予備機を用意しておき、障害発生時に予備機で業務を継続させる方式。1台のみの運用時よりも可用性は高まるが、電源を入れる、差分データを取り込むなどのSE作業が発生するため、若干のサービス提供停止時間が発生する。
  • ホットスタンバイ構成
  • 同様の構成をしたサーバを2台以上用意し1台が使用不可となった場合に自動的に系切替を実施し、サービスの提供を継続させる構成。コールドスタンバイ構成よりもサービス提供不可時間帯が短いため、可用性はさらに高まるが、待機させているサーバに対する運用保守も必要になってくる為、運用コストは2倍以上となる。
  • 両現用構成(負荷分散構成)
  • 常に同様の機能を提供するサーバ2台以上で稼動させ、トラフィックの分散や負荷軽減などを実施する。障害発生時は正常なサーバのみで縮退運用を実施するため、サービス停止はほぼ0となる。二重障害を鑑みた場合でも、台数を増やせば増やすほどその信頼度は高くなる。
  • 災対構成
  • 本番運用を行うサーバ群とは別個の地域にデータセンターを配置し、天変地異などによる本番データセンターでの運用が継続できなくなった場合でもサービス提供できるようにする方式。

関連項目[編集]