那須英彰

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なす ひであき

那須 英彰
生誕 (1967-03-20) 1967年3月20日(57歳)
日本の旗 日本 山形県
出身校 青森大学社会学部卒業
職業 NHKニュースキャスター、芝居、手話、講演者
活動期間 1995年~
代表作

『手話が愛の扉をひらいた』[1]

、『伝記・藤本敏文』、『出会いの扉にありがとう』[2]
テレビ番組 NHK手話ニュース845[3]
肩書き ニュースキャスター
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那須 英彰(なす ひであき)はNHK手話ニュース845[3]のNHK手話ニュースキャスター、ろう者 全国各地で講演・一人芝居活動中

プロフィール[編集]

1967年3月、山形生まれ。2歳の時に両全聾となる。幼い頃から映画と演劇に興味を持ち、大学時代に青森の劇団、後に日本ろう者劇団[4]で計15年間、舞台出演。 1995年、NHK手話ニュース845のニュースキャスターに抜擢され、現在NHK Eテレ「NHK手話ニュース845」の毎週火曜日夜8時45分~9時に出演中。著書に「手話が愛の扉をひらいた」[1]、「出会いの扉にありがとう」[2](写真エッセイ)がある。 2006年、カナダのトロント国際ろう映画祭2006で大賞・長編部門最優秀賞受賞した『迂路』という映画に主演。 2009年、(財)全日本ろうあ連盟[5]創立60周年記念映画「ゆずり葉-君もまた次のきみへ-[6] に出演。 現在、講演、一人芝居活動のほか、社会福祉法人全国手話研修センター[7] 手話言語研究所[8]研究員として新しい手話の普及に携わる。

経歴[編集]

  • 2歳の時、高熱で聾者となる。20歳までずっと聾学校育ち
  • 1989(昭和62)年 東北ろうあ芸術祭で手話教育の父「高橋潔伝」を講談師として演じ、優勝
  • 1991(平成元)年 青森大学社会学部卒業
  • 1991(平成元)年 キヤノンシステムアンドサポート株式会社に入社
  • 1991(平成元)年 社会福祉法人トット基金付帯日本ろう者劇団[4]に入団、以降公演に多数出演
  • 1994(平成 6)年 ビデオ映画「ふくろうへの贈り物」(30分)製作・一般公開上映(監督)
  • 1995(平成 7)年 NHK教育テレビ「NHK手話ニュース845[3]キャスターとなる。
  • 1996(平成 8)年 著書「手話が愛の扉をひらいた」(主婦と生活社)出版
  • 1996(平成 8)年 ビデオ映画「刻は流れゆくままに」製作・上映(45分)(監督)
  • 1997(平成 9)年 第45回全国ろうあ者大会 in 埼玉「白いワイシャツの男~藤本敏文の生涯~」2人芝居
  • 1998(平成10)年 共編著「藤本敏文」伝記本出版(筑波大学附属聾学校同窓会)[9]
  • 1998(平成10)年 第46回全国ろうあ者大会 in 青森「ろう教師の嚆矢~吉川金造物語~」2人芝居
  • 2000(平成12)年 「なすの聾・探訪in かつしか」VHSビデオ製作
  • 2001(平成13)年 デジタルDV方式映画「愛は闇の世界を越えて」製作・上映(30分)(監督兼出演)
  • 2001(平成13)年 大館信広監督デジタルDV方式映画「小さな下町~さくらの詩~」に友情出演
  • 2001(平成13)年 一般財団法人全日本ろうあ連盟[5]手話研究所研究員(手話確定普及部)となる。
  • 2001(平成13)年 「なつかしの山形手話特集」VHSビデオ製作販売演出(山形県人ろう者会)
  • 2002(平成14)年 12月 社会福祉法人トット基金付帯日本ろう者劇団を退団
  • 2003(平成15)年 DVD映画「デフ・ロード」(1時間)製作一般公開全国各地上映(監督兼出演)
  • 2003(平成15)年 「びっくり仰天聾探訪紀行」DVD製作・出演(シオンプロダクション出版)
  • 2003(平成15)年 CS障害者統一機構「目で聴くテレビ(なすのバス停留所)」出演
  • 2005(平成17)年 おおだてのぶひろ監督・映画「迂路(うろ)」2005年度作品に主演(全国各地上映)
  • 2006(平成18)年 拙著・写真エッセイ集の本「出会いの扉にありがとう」を出版、出版社:新風舎(ティルコーポレーション)
  • 2006(平成18)年 「迂路(うろ)」2005年度作品がカナダ・トロントでの「トロント国際ろうフィルム&アートフェスティバル2006」でグランプリを受賞
  • 2009(平成21)年 一般財団法人全日本ろうあ連盟の結成60周年記念映画「ゆずり葉-君もまた次のきみへ-[6]早瀨憲太郎監督)に出演
  • 2009(平成21)年 おおだてのぶひろ監督作品 映画「ありときりぎりす」に主演
  • 2011(平成23)年 東京・中野で手話語り・「特攻の櫻」公演(米内山明宏氏、砂田アトム氏、江副悟史氏、江副氏の祖父・江副隆愛氏、那須が各一人語る公演)以降全国各地公演
  • 2013(平成25)年 第61回全国ろうあ者大会(山形県山形市)で「ろう者よくあるある」を數見陽子さんと二人芝居
  • 2014(平成26)年 東京・中野で手話と声による朗読 東日本大震災を手話で語り継ぐ「3.11 あの時を忘れない」公演(構成・演出・出演)、そのあと宮城で公演(東日本大震災を手話で語り継ぐプロジェクト主催・2015年は東京と岩手、2016年は東京と福島で公演)
  • 2017(平成29)年 第65回全国ろうあ者大会(福岡県春日市)で一人芝居「ろうあ者の運転免許取得の訴求運動の知られざる真実」を演じる。[10]
  • 2017(平成29)年 第65回全国ろうあ者大会 in 福岡「聞こえない人にも運転免許を!~聴覚障害者の運転免許取得のため、熱い思いで法改正運動をし続けた田篭勝三物語~」1人芝居
  • 2019(令和01)年 第67回全国ろうあ者大会 in 宮城「高橋潔氏大曾根源助氏物語」2人芝居
  • 2022(令和04)年 第70回全国ろうあ者大会 in 広島「幕末の勤王僧 宇都宮黙霖」2人芝居

著書[編集]

  • 『手話が愛の扉をひらいた』[1](1996年主婦と生活社宙出版
  • 写真エッセイ集『出会いの扉にありがとう』[2](2006年新風舎
  • 『藤本敏文』共編著(1998年筑波大学附属聾学校同窓会発行)
  • 『スイーツ食べ歩き(2009~2010)』フォトブック(2010年自費出版)
  • 那須英彰『とっておき図鑑』冊子(2012年自費出版)

映画、テレビ[編集]

演劇[編集]

  • 1992(平成 4)年 幻想視覚演劇「カスパー伝説」
  • 1993(平成 5)年 デフ・パペット・シアターひとみと日本ろう者劇団[4]合同公演「真夏の夜の夢」
  • 1995(平成 7)年 「終着駅への軌跡」
  • 2000(平成12)年 日本ろう者劇団[4]創立20周年記念公演「永遠の一夜」
  • 2000(平成12)年 「コクトーの遺言~詩人が死んで蘇る~」
  • 2002(平成14)年 日本ろう者劇団[4]幻想視覚演劇公演「翼のない天使」
  • 2011(平成23)年 東京・中野で手話語り・「特攻の櫻」

脚注[編集]