解冤

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解冤(かいえん)は甑山道(じゅんさんどう、: Jeung San Do, : 증산도)の教義のひとつで、多くの生命の冤と恨を解いてあげるという意味。解冤なしに誰も本来の姿に戻れない。先天の歴史は冤恨の拡大史であり、冤恨の蓄積史である。性差別人種差別、身分格差、貧富格差、戦争暴力等で数千年間累積してきた冤恨を、全て解いてこそ相生の新時代が開かれる。

引用[編集]

  • 先天では相克の道理が人間と事物を支配したため、全ての人事が道義から外れた。このため、怨恨が鬱積して三界に溢れ、ついに殺気が爆発して、世の中にあらゆる残酷な災いを引き起こしたのだ。[道典4:14:2̃3]
  • 今や、いにしえから積もってきた宿怨を晴らし、そこから生じた全ての惨事を消滅させてこそ、永遠なる平和をなし遂げられるのだ。[道典4:14:1]
  • もともと人間とは、したい事が出来ないと腹が立って大きな病を得るのである。それ故、今、全てのことを自在にし、各々の自由行動に任せて、まず、乱法を作った後に真法を出す。偏に全てのことに心を正しくせよ。[道典4:27:1̃3]
  • 今は解冤時代である。名無き者が気勢を得、見捨てられた地が気運を得るのである。[道典4:22:1]

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