田村二郎

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田村二郎(たむら じろう、1920年 - ? )は、日本の数学者。

人物・来歴[編集]

大阪府に生まれる。東京帝国大学理学部卒、1960年「開いたリーマン面上の有理型函数」で東京大学理学博士第一高等学校講師、名古屋大学理学部助教授、東京大学教養学部助教授、教授。1968年教養学部長となるが、学園紛争のため69年退官する[1]

著書[編集]

  • 『解析1の根底』旺文社, 1952
  • 『解析函数 微分積分学続編』(数学選書 裳華房, 1962
  • 『微積分読本』岩波書店, 1975
  • 『空間と時間の数学』岩波新書) 1977.5
  • 『量と数の理論』日本評論社, 1978.12
  • 『数学がみえてくる 初等数学読本』岩波書店, 1985.3
  • 『物理のなかの数学』東京図書, 1988.5
  • 『ベクトル解析のはなし』東京図書, 1989.5
  • 『基礎数学 力学との境界をゆく』近代科学社, 1989.9
共著

翻訳[編集]

  • メシア『量子力学』全3巻 小出昭一郎共訳. 東京図書, 1971-72
  • H.ワイル『リーマン面』岩波書店, 1974

脚注[編集]

  1. ^ 『空間と時間の数学』