球形の牛

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球形の牛は月を飛ぶ[注 1]

球形の牛(Spherical cow)は現実に起こる複雑な現象を高度に単純化した科学的なモデルでとらえることを喩えた表現[1]。物理学者がしばしば考えることのできる最も単純なかたちまで問題を縮小して計算を容易にするために、モデルを現実に適用することが難しくなってしまうことさえあるというおかしさをついている。

ジョーク[編集]

  • もとは次のような理論物理学者のジョークに由来する言葉である。

牛乳の生産量が低かったとある酪農家が地元の大学に手紙を書いて学術的な支援を求めた。様々な分野の教授たちが協力を約束し、理論物理学者がリーダーになることが決まった。農場で2週間かけて徹底的な調査が行われた後、学者たちはデータがつまったノートを持って大学へ戻り、報告書をまとめる仕事はリーダーに任せられた。まもなく物理学者は農場へと戻って、酪農家にいった。「答えが見つかりましたが、まず球形の牛が真空状態にあるとしなくてはなりません」

このジョークにはいくつかのバリエーションがある[2]。ロシアでは「球形の馬」と呼ばれていて[3][4]、物理学者がどんなレースでも、球形の馬が真空を動くものとして小数点以下の計算をすれば勝ち馬を予想できるというジョークから来ている[5]。アメリカのドラマ「ビッグバン・セオリー」にはバリエーションとして「球形のニワトリ」のジョークが登場する。

関連項目[編集]

脚注[編集]

  1. ^ ナーサリーライム、「ヘイ・ディドル・ディドル」の一節にある「牛が月を飛び越えた(The cow jumped over the moon)」のパロディ

出典[編集]

  1. ^ Spherical Cows
  2. ^ Kirkman, T. W. (1996年). “Spherical Cow: A Simple Model”. Statistics to Use. 2007年2月19日閲覧。
  3. ^ Сферический Конь В Вакууме” (2010年). 2010年7月15日閲覧。
  4. ^ Сферический конь в вакууме” (2010年). 2010年10月15日閲覧。
  5. ^ Bill Hefley; William E. Hefley; Wendy Murphy (1 February 2008). Service science, management and engineering: education for the 21st century. Springer. p. 80. ISBN 978-0-387-76577-8. http://books.google.com/books?id=Z1i2NctCbDEC&pg=PA80 2011年9月28日閲覧。. 

外部リンク[編集]