流動点

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流動点(りゅうどうてん、英語: pour point)とは主に石油分野、潤滑油分野で用いられる液体の低温流動性を示す数値。凝固する直前の温度となる。

計測方法[編集]

JIS規格(K2269)での計測方法では測定対象の液体が入った試験管を46度まで予備加熱した後に冷却を行い、予想される流動点から10℃高い温度から計測を開始する。2.5℃下げるごとに試験管を冷却槽から取り出し横に倒して測定する。5秒間動かない場合は一つ前の測定温度、つまり流動性がなくなった温度から2.5℃高い温度が流動点となる。そのためJIS規格の流動点は2.5℃の整数倍で表される。

関係する分野[編集]

潤滑油分野においてはパラフィン分を多く含む鉱油は低温でワックス分が析出して流動性を失うため流動点は重要な項目となる。 一般的に粘度指数が高い鉱油はパラフィン分が多くなるため低温流動性は低い。鉱油でもナフテン系と呼ばれるものは低温でも高い流動性を持つため冷凍機油などに使用されるが、粘度指数が低くなるため一般用途ではほとんど使用されない。

燃料分野、例えば軽油も低温ではワックス分が析出するため流動点が高い。そのため流動点によってJIS規格が分かれるなど重要項目となっている。バイオディーゼル燃料においても低温で脂肪酸メチルエステルが析出するため流動点は高く、特に飽和脂肪酸が多いものほど高くなる。

以上のものにかぎらず原油の時点から流動点は重要な要素となっている。

流動点への対策[編集]

パラフィン系鉱油では低温流動性の低いノルマルパラフィンを減らし低温流動性の高いイソパラフィンを主体とすることで良好な粘度指数を得た上で流動点をある程度下げられる。グループIII基油などはこれらを行っており一般的な鉱油よりも高い粘度指数と低温流動性を持っている。 パラフィン系鉱油に対してはワックスの結晶化を阻害するなどの効果のある流動点降下剤(PPD)を添加し流動点を下げるというのが一般的に行われている。流動点降下剤は流動点を大きく下げることが出来るが一定の添加量で効果が飽和するため、どの程度下げられるかは鉱油の組成による。ナフテン系鉱油の場合はもとから低温流動性が高いため通常PPDは使用されない。

軽油でも寒冷地仕様には低温流動性向上剤を添加することで低温での流動性を上げる処方をしている。

関連項目[編集]

  • 曇点 - 原油や石油製品においてはワックス分や固体分が析出、分離する温度。JIS規格での計測方法は流動点と同じK 2269で規定されている。

外部リンク[編集]