正準量子重力理論

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正準量子重力理論(せいじゅんりょうしじゅうりょくりろん)とは、古典的な量子重力理論の一種で、4次元空間における物体の運動を3次元空間における運動として記述するものである。この理論の課題として、座標を普遍的に適用できないこと、現実の観測で使われる基準系との食い違いが生じること、拘束条件を解くことが難しいこと、ゲージ固定によって得られる量子論との関係が分かっていないことなどが挙げられる[1]

脚注[編集]

  1. ^ 小玉英雄「完全拘束系のダイナミクスと量子宇宙論(1996年度九州地区地域研究会:量子重力と量子宇宙論,地域スクール報告)」『素粒子論研究』第94巻第4号、素粒子論グループ 素粒子論研究 編集部、1997年、D112-D130、doi:10.24532/soken.94.4_D1122022年10月20日閲覧