桃川忠

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桃川 忠(ももかわ ちゅう、1932年 - 2018年[1])は、日本の紙切り師。母方の親戚は2代目桃川如燕[2][3]

経歴[編集]

1932年(昭和7年)、東京都北区生まれ[2]。幼少期に絵本の動物を切り抜くことに興味を持ち、小学生の頃には新聞紙を用いて、動物やSLなどを切り出す[2]。18歳の時、浪曲師を志すが家族の反対に遭って断念[2]。様々な職業を転々とした後、1964年(昭和39年)、荒川区で鉄工所を始める[2]。1981年(昭和56年)5月5日、知人の勧めを得て、浦和市伊勢丹オープンイベントで紙切り師としてデビュー[2]。以来、日本のみならず、海外でも活動する。

鋏1丁で同時に複数枚の作品を作りあげる技法は、桃川独自の技法である[4]。桃川は自身の芸を江戸紙切りと名付けた[1]

日本芸能実演家団体協議会に所属[2]。弟子に桃川健、伊東みきがいる[1][5]

脚注[編集]

  1. ^ a b c 江戸の文化を今に伝える紙切りという「話芸」 — asacoco - アサココ -”. 2021年9月8日閲覧。
  2. ^ a b c d e f g 荒川ゆうネットアーカイブ > 特集 > 荒川区の著名人「江戸紙切り 桃川 忠」”. www.city.arakawa.tokyo.jp. 2021年9月8日閲覧。
  3. ^ 桃川 忠”. nagasakiyose.com. 2021年9月8日閲覧。
  4. ^ 株式会社 HASカンパニー 日本人アーティスト 桃川忠”. has-inc.co.jp. 2021年9月8日閲覧。
  5. ^ 伊東 みき さん | 栄区”. タウンニュース. 2021年9月8日閲覧。