救荒

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救荒(きゅうこう)とは、飢饉が実際に発生した際に行われる対応策のこと。

江戸時代においては、以下のような政策が採られていた。

  • 減租…年貢の軽減策。年貢そのものの減額を行う破免と納期の延期を行う用捨免があった。
  • 貸与…米麦や金銭などの低利貸付。食料を貸し付ける夫食貸(ぶじきがし)・種子を貸し付ける種貸、年貢納付に充てる米銭を貸し付ける延売貸をはじめ、牛馬・農具・肥料代の貸し付けも行われた。
  • 拝借金…江戸幕府が諸藩に対して飢饉救済のために行う貸付。
  • 施与…米銭もしくは日用品を支給して窮状の緩和を行う。また、御救小屋のような施設を設置して粥などを振舞って当座をしのがせる。
  • 御救普請…現代で言う公共工事を行って窮民を雇い入れる。
  • 飯米喰延…津留や酒・豆腐などの加工品の製造禁止によって穀物の確保を行うと同時に武士を含めた全階層に対して食料消費の節約を命じる(米飯の粥食化など)。
  • 救荒食物…上記の食料消費の節約を関連して、救荒食物を始めとする代用となる食物の栽培・消費を行わせた。深刻な場合には野草などを食することも行われたが、有毒植物を食することによる事故や病気を防止するために時疫御触書が出されることがあった。
  • 価格統制…米価などを法令によって統制して値上げを防止する。

関連項目[編集]

参考文献[編集]

  • 上田藤十郎「救荒」(『国史大辞典 4』(吉川弘文館、1984年) ISBN 978-4-642-00504-3