小野美由紀

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小野 美由紀(おの みゆき、1985年[1]12月28日 - )は、日本の作家。東京生まれ。

慶應義塾大学文学部フランス文学専攻卒業[1]。著書に「ひかりのりゅう」(絵本塾出版)「傷口から人生」(幻冬舎)「人生に疲れたらスペイン巡礼」(光文社)「メゾン刻の湯」(ポプラ舎)「ピュア」(早川書房)「わっしょい!妊婦」(CCCメディアハウス)「路地裏のウォンビン」(U -NEXT)などがある。

SF小説「ピュア」は早川書房発行の「SFマガジン」に掲載と同時にnoteで無料公開されるや否やSNSを中心に大きな話題を呼び、早川書房のnote歴代1位の20万PVを獲得。翌年2020年4月に同社より単行本化し発売され、同作は2020年度センス・オブ・ジェンダー賞の最終候補作にノミネートされた。2023年にはイタリアでも翻訳出版され、ローマの日本文化会館、トリノ大学、ボローニャ女性センターなどで講演を行う。

「ひかりのりゅう」「人生に疲れたらスペイン巡礼」は韓国でも翻訳出版されている。

作家として執筆活動を続けつつ、WIRED主催の「Sci-Fiプロトタイピング研究所」の事業に参加、ソニーやサイバーエージェントなどIT企業と協業し2050年の未来を描いた。

脚本家としても活動し、2024年に公開された京セラのYouTube CM「今は未来に入りますか」の脚本などを手掛けている[2]

その他、個人でも株式会社ワコールや株式会社カミナシ、UNITOなど様々な企業とのSFプロトタイピングWSを実施している。そのほか、日本におけるSFプロトタイピングの第一人者として企業の未来の姿を描くプロジェクトに多数参加している。

2023年10月、著述家・ジャーナリストの佐々木俊尚氏とともに株式会社SFプロトタイピングを設立。SFプロトタイピングのコンサルティング、ワークショップ開催、小説・シナリオ作成、講演などを手掛けている。

そのほか、小説やエッセイなどの執筆を教えるクリエイティブライティングのWSをサントリーや東京経済大学など多数の法人で実施している。

2024年度より、フェリス女子大学の非常勤講師に就任している。

著作[編集]

・わっしょい!妊婦(2023年7月1日刊、CCCメディアハウス)

・路地裏のウォンビン(2021年7月刊、U-NEXT)

  • ひかりのりゅう(2014年12月3日刊、絵本塾出版、ISBN 486484058X
  • 傷口から人生。メンヘラが就活して失敗したら生きるのが面白くなった(2015年2月10日刊、幻冬舎、ISBN 4344423046
  • 人生に疲れたらスペイン巡礼~飲み、食べ、歩く800キロの旅~(2015年7月16日刊、光文社)
  • メゾン刻の湯(2018年2月9日刊、ポプラ社、ISBN 4591156842
  • ピュア(2020年4月10日刊、早川書房、ISBN 4152099356

出演[編集]

ウェブ番組[編集]

脚注[編集]

  1. ^ a b 現代女性の生きづらさを描いたらSFになった。『ピュア』小野美由紀インタビュー|Hayakawa Books & Magazines(β)”. Hayakawa Books & Magazines(β). 2020年9月2日閲覧。
  2. ^ (日本語) 【京セラ公式】今は将来に入りますか。/ 京セラ発オリジナルアニメ第3弾, https://www.youtube.com/watch?v=kBebzg6F7IQ 2024年4月16日閲覧。 

外部リンク[編集]