妙円尼

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妙圓尼(みょうえんに)は、黒田職隆の娘で、黒田孝高の妹。俗名は、お虎。

弘治2年(1556年)、播磨国姫路にて生まれる。

黒田家家臣、尾上安右衛門武則の室となる。

戦にて夫を失ったあと、出家し筑前国博多住吉に甥の黒田長政より五十石を貰い受け、庵を結び出家した。心優しくしっかりした女性だったという。

「乗り物は僕夫のなやみと歩行し給う、信心篤く殊勝なる尼公なりしとかや」 (輿や駕籠を使えば担ぐ人が大変だろうから自分で歩いて行った)という逸話が筑前国続風土記に記述されている。

戒名は昌林院殿法誉秋月妙圓大姉。墓所は秋月山昌林院妙円寺(福岡市博多区住吉)。