嘘解きレトリック

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嘘解きレトリック
ジャンル 推理漫画
少女漫画
漫画
作者 都戸利津
出版社 白泉社
掲載誌 別冊花とゆめ
レーベル 花とゆめコミックス
発表号 2012年12月号 - 2018年5月号
巻数 全10巻
テンプレート - ノート
プロジェクト 漫画
ポータル 漫画

嘘解きレトリック』(うそときレトリック)は、都戸利津による日本漫画作品。『別冊花とゆめ』(白泉社)にて2012年12月号から連載を開始し[1]2018年5月号で完結した[2]昭和初期の日本を舞台に、貧乏な探偵と「ウソが聞き分けられる」能力を持った探偵助手を中心とするミステリーが描かれる。

ストーリー[編集]

昭和初年、九十九夜町(つくもやちょう)。生まれ故郷の村を出た浦部鹿乃子であったが、空腹で行き倒れたところを貧乏探偵の祝左右馬に助けられる。鹿乃子は「人のウソが聞き分けられる」能力をもっており、そのために人々から疎まれてきたが、左右馬はその能力を「探偵として素晴らしく便利」と言い、行く当てのない彼女を探偵助手として受け入れる。不思議な2人のレトロモダン路地裏探偵活劇。

登場人物[編集]

浦部 鹿乃子(うらべ かのこ)
本作の主人公で16歳の少女。祝左右馬の探偵助手。物心ついたころから、「人のウソが聞き分けられる」という能力をもっており、その能力のせいで孤独な思いを抱えている。
祝 左右馬(いわい そうま)
祝左右馬探偵事務所の探偵。貧乏暮らしをしているが、推理とハッタリの能力に長けている。鹿乃子の「ウソが聞き分けられる」能力からだけでは分からない、嘘をついた理由まで考慮して推理をしていく[3]
端崎 馨(はなさき かおる)
祝左右馬の親友。家柄の良い刑事。いつも左右馬に振り回されているが、ここぞという時に手助けをする。
倉田 達造(くらた たつぞう)
「お食事処 くら田」の主人。
倉田 ヨシ江(くらた よしえ)
「お食事処 くら田」のおかみ。
たろ
達造とヨシ江の息子。
六平
「八百六」主人。達造とは子供の頃からのつき合い。
藤島 千代(ふじしま ちよ)
藤島家のお嬢様。推理小説好きで、非常に感化されやすいタイプ。名探偵「眉目秀麗(まゆめひでよし)」のファン。自身の誘拐騒動をきっかけに、祝左右馬に憧れの念を抱くようになる。
耕吉(こうきち)
藤島家の運転手。友達の借金を背負わされ、返済に苦しんだため、藤島千代の身代金誘拐を企てるも、左右馬らの推理により事実が明かされる。耕吉のこれまでの働きに免じて藤島家からのお咎めはなかった。
端崎 雅(はなさき みやび)
端崎馨の姉。心霊・怪奇系雑誌「魔境探報」の記者。
リリー / 久我山 小百合(くがやま さゆり)
「カフェーローズ」というカフェーに勤める女給
桐野 貫二(きりの かんじ)
リリーの恋人。雑誌や広告の絵を描く仕事をしている。
利市(りいち)
赤毛でしっぽ髪の男性。寺で読み書きを習いながら、いろんな仕事を掛け持ちしている。ヤイコという幼い少女の面倒を見ている。。

書誌情報[編集]

出典[編集]

  1. ^ 別花で都戸利津&久世番子が新連載、第1話収録の別冊付き”. コミックナタリー (2012年10月26日). 2017年10月15日閲覧。
  2. ^ 高尾滋「人形芝居」3年ぶりの新作が別花に登場、「嘘解きレトリック」は完結”. コミックナタリー (2018年3月26日). 2017年3月26日閲覧。
  3. ^ 『嘘解きレトリック』第4巻 都戸利津 【日刊マンガガイド】”. このマンガがすごい!WEB (2015年2月17日). 2017年10月16日閲覧。

外部リンク[編集]