呉羽ハイツ

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呉羽ハイツ(くれははいつ)は、富山県富山市吉作4103-1に所在する宿泊施設である。正式名称は『一般財団法人富山勤労総合福祉センター』。

概要[編集]

建物は鉄筋コンクリート造5階建、延床面積10,173m2[1]。客室数は37室[2]。大宴会場、結婚式場、テニスコートも備えられている[3]

富山湾富山平野を一望できる『パノラマ大浴場』は男女とも160m2、露天風呂の広さ60m2[3]。無色透明の湯は「貴族の湯」と言われるトロン温泉で、身体の芯から温まり疲れた身体を回復させる効果があるほか、神経痛、腰痛、肩こり、うちみ、くじき、痔疾、冷え性、水虫、しもやけ、疲労回復に効能がある[2][3]

沿革[編集]

  • 1971年
    • 3月 - 着工[4]
    • 10月 - 建築[2]
    • 12月9日 - 愛称が応募総数1,198通の中から『呉羽ハイツ』と決まる[5]
  • 1972年4月28日 - 開業。総工費は9億円[4]
  • 2024年
    • 1月1日 - 同日に発生した能登半島地震により敷地内の斜面が大規模(幅約30m、長さ約160m)に崩落。さらに浄化槽も損壊して下水機能が喪失し、宿泊、宴会部門とも1月2日以降休止状態となる。同年5月以降復旧作業を行う[6](この時点では同年9月に営業を再開する予定としていた[7])。
    • 5月10日(予定) - 排水管を一時的に公共下水道に繋いだ上で、営業再開(多目的ホールは引き続き利用不可)[8]

アクセス[編集]

  • 富山駅から送迎車またはタクシーで約20分[2]
  • E8北陸自動車道富山西インターチェンジから約15分。富山インターチェンジから約30分[2]

乗用車120台分駐車可能な駐車場あり[2]

脚注[編集]

  1. ^ 富山勤労総合福祉センター呉羽ハイツ(三四五建築研究所、2022年10月28日閲覧)
  2. ^ a b c d e f 呉羽ハイツ(近畿日本ツーリスト、2022年10月28日閲覧)
  3. ^ a b c 『富山お湯道楽ふるこ~す』(2003年4月7日、北日本新聞社発行)97頁。
  4. ^ a b 『みんなの県政 1972年6月号 No.42』(富山県総務部県民課発行)21ページ。
  5. ^ 『富山市史 第五巻』(1980年3月10日、富山市役所発行)322頁。
  6. ^ 「呉羽ハイツ」長期休業 斜面崩落、浄化槽も損壊〈1.1大震災〉(富山新聞DIGITAL、2024年3月17日閲覧)
  7. ^ 『北日本新聞』2024年3月13日付5面『呉羽ハイツ 9月再開』より。
  8. ^ 『北日本新聞』2024年4月16日付4面『来月10日に営業を再開 呉羽ハイツ』より。

外部リンク[編集]