前奏曲 (ラヴェル)

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前奏曲(ぜんそうきょく、Prélude)は1913年モーリス・ラヴェルパリ音楽院ソルフェージュ(初見で楽曲を弾く)試験用に作曲した、ピアノ用の小品である。

わずか27小節の典雅な小品で、調性はイ短調であるが、ドリア調への指向や変化音を含むため臨時記号が多く見られる。中間部での両手の交差は初見で弾くにはいささか苦労する。この初見演奏でラヴェルも絶賛した当時15歳の作曲家ジャンヌ・ルルーフランス語版に献呈されている。

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