丁夫人

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丁 夫人(てい ふじん、生没年不詳)は、曹操の妻。曹昂の育て親。

曹操の正室、劉夫人が亡くなった後に迎えられた。子供に恵まれなかったため劉夫人の子、曹昂を大変可愛がり曹操の跡継ぎとして育てた。 しかし宛城で曹操が張繍から奇襲を受けた際に、曹昂は曹操を逃がし、自らは戦死してしまった。

そのため丁夫人は悲嘆にくれるようになり、事あるごとに「私の子を殺しておきながら、平気な顔をしているとは」と曹操に言っては、節度もなく号泣した。曹操はこのような態度を不快に思ったが、丁夫人を愛していたため、里に帰して、丁夫人の気持ちがおさまるのを待った。しばらくして曹操は丁夫人の家まで行き、なだめて連れ戻そうとした。しかし丁夫人はこれを拒み、二人はそのまま離縁することとなった。

その後、曹操の側室だった卞氏が正室になったが、卞氏は時候の挨拶を欠かさず、丁夫人に贈り物をしたり、曹操不在の時には家へ招き入れたりした。 丁夫人は以前は身分の卑しい卞氏に辛くあたっていたにも関わらず、自分の世話をしてくれる様子に感謝したという。

曹操は後年、「もし霊魂というものがあって曹昂に『私の母はどこにいますか』と尋ねられたなら、予は何と答えたらよいのであろうか」と語ったといわれる。