ヴィンフリート・ハッセマー

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ヴィンフリート・ハッセマー(Winfried Hassemer, 1940年2月17日 - 2014年1月9日)は、ドイツ刑法学者、元連邦憲法裁判所判事。法社会学も担当する。フランクフルト大学教授。アルトゥール・カウフマンに見出され、その助手も務めた。

経歴[編集]

  • 1940年2月 ライン川流域に位置するガウ=アルゲスハイムに生まれる。同地のギムナジウムを修了後、ハイデルベルク、ジュネーブ、ザールブリュッケンにおいて法学を学んだ。
  • 1964年 ザールラント大学においてアルトゥール・カウフマンの助手となる。
  • 1968年[1]。ザールラント大学において「構成要件と類型」(Tatbestand und Typus)により、博士号を取得。その後、カウフマンとともにミュンヘンに移る。
  • 1972年6月 ミュンヘン大学法学部に教授資格論文(「法益と犯罪の理論(Rechtsgut und Theorie des Verbrechen)」)により「刑法、刑事訴訟法、法社会学および法社会学」に関する教授資格をとる。夏学期にミュンヘン大学私講師となる。
  • 1973年[2] フランクフルト大学教授。
  • 1987年 日本学術振興会の昭和61年度(1986年)外国人招聘研究者として訪日。

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著作[編集]

  • Arthur Kaufmann, Winfried Hassemer Hrsg, Einführung in Rechtsphilosophie und Rechtstheorie der Gegenwart, C.F. Müller,1977.
A.カウフマン、W.ハッセマー編(浅田和茂ほか訳)『法理論の現在』ミネルヴァ書房、1979年。
  • 堀内捷三 編訳『現代刑法体系の基礎理論』成文堂、1991年。
ハッセマーが日本に滞在中行った、あるいは行う予定であった講演の原稿に加筆・修正し、翻訳されたものに、二編の論文を加えたもの。

関連項目[編集]

脚注[編集]

  1. ^ ハッセマー(堀内捷三編訳)『現代刑法体系の基礎理論』成文堂、1991年、「編訳者あとがき」においては、博士号の学位の取得は1967年2月のこととされている(183頁参照)。
  2. ^ ハッセマー、同書(184頁)には「1972年12月」とある。
  3. ^ 宮澤浩一編『西ドイツ刑法学[学者編]』成文堂、1978年、156頁に基づき、W.ハッセマー(堀内編訳)『現代刑法体系の基礎理論』成文堂、1991年を加えて作成。