マナム火山

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マナム火山

座標: 南緯4度04分39秒 東経145度02分21秒 / 南緯4.07750度 東経145.03917度 / -4.07750; 145.03917 マナム火山(マナムかざん)とは、パプアニューギニア火山である[1][2]。マナム火山は太平洋パプアニューギニアの北東に位置し、大きさ最大のニューギニア島から北へ13km離れている[1]。標高は1807メートル[3]

地理[編集]

島は玄武岩と安山岩でできており、国内でもっとも活発に噴火している火山のひとつである[3]

島の最高点は植生がなく、そこから4本の大きな谷が放射状に海に向けて伸びている。谷は溶岩や火砕流を運び、時には海岸線まで到達することもある。島の北西南の海岸付近には、5つの小規模な副火口が見られる。島には2つの主要な火口があるが、どちらも活動しているものの、観測された噴火のほとんどは南側の火口から発生しており、過去100年間ではSE谷に降り積もっていた[3]

1616年以降、小さな噴火から中くらいの噴火が頻繁に起こっており、記録されている。大きな噴火が起こるときは、火砕流や溶岩流が平らな海岸部に達し、海に流れ込んだり、人々が住む地域に被害を与えたりすることがある[3]

噴火[編集]

1616年から2014年まで42回噴火が確認されており[3]、2021年10月や、2022年3月8日に大規模な噴火が起こり、どちらも火山灰が上空15kmまで到達し[1]、噴煙も1万5000mまで上がっている[2]

脚注[編集]

  1. ^ a b c 日本放送協会. “パプアニューギニアで大規模噴火 津波の有無を調査中 気象庁”. NHKニュース. 2023年7月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年3月8日閲覧。
  2. ^ a b パプアニューギニア マナム火山で噴火が発生 噴煙は高度1万5000m超”. ウェザーニュース. 2022年3月8日閲覧。
  3. ^ a b c d e Global Volcanism Program | Manam” (英語). Smithsonian Institution | Global Volcanism Program. 2023年7月2日閲覧。