ボッシュ: 受け継がれるもの

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ボッシュ: 受け継がれるもの
ジャンル ミステリー
出演者
音楽 ジェフ・ルッソ
シーズン数 2
製作
製作総指揮
  • マイクル・コナリー
  • Eric Overmyer
  • Tom Bernardo
  • Zetna Fuentes
  • Pieter Jan Brugge
  • Henrik Bastin
  • Naomi Iizuka
  • Chris Downey
  • タイタス・ウェリヴァー
制作プロデューサー
  • Mark Douglas
  • Jamie Boscardin Martin
放送
放送国・地域
放送期間2022年5月6日 -
放送時間約41-54分
回数20
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ボッシュ: 受け継がれるもの』(ボッシュ うけつがれるもの、原題:Bosch: Legacy)は、2022年からAmazon Freeveeで配信されているアメリカ合衆国テレビドラマシリーズである。

概要[編集]

マイクル・コナリー原作のロサンゼルス市警察刑事ハリー・ボッシュを主人公とするミステリー小説「ハリー・ボッシュ・シリーズ」のテレビドラマ化作品として7シーズン放映された『BOSCH/ボッシュ』の続編・スピンオフ作品である。出演は『BOSCH/ボッシュ』に引き続きタイタス・ウェリヴァーミミ・ロジャースマディソン・リンツ英語版など。

ロサンゼルス市警察を退職して私立探偵となったハリー・ボッシュ、その娘で警察官となったばかりのマディ、そして弁護士のハニー・チャンドラーを中心に描く。

日本ではAmazon Prime Videoオリジナルとして配信されている[1][2][3][4]

シーズン2は2023年10月20日に配信開始された[5]。シーズン 3の製作が決定している[6][7]

登場人物[編集]

メイン[編集]

リカーリング[編集]

  • マーティー・ローズ: デイビット・モーゼス - チャンドラーの弁護士事務所のパートナー
  • マシュー・ラミレス: アレックス・ロイナズ - チャンドラーの弁護士事務所の助手
  • リコ・ペレス : Anthony Gonzales - マディのボーイフレンドの警官
  • ポーリーナ : Danielle Larracuente - マディのアカデミー同期の警官
  • エミット・アーチャー : Jim Holmes - 地区検事

シーズン1[編集]

  • ミシェル・カーター: アイシャ・カビア - チャンドラーの娘
  • カール・ロジャース: マイケル・ローズ - 『BOSCH/ボッシュ』最終シーズンでチャンドラーとマディを襲わせた億万長者
  • ウィリー・ダッツ: ドン・ルース - 『BOSCH/ボッシュ』最終シーズンに登場したラスヴェガスのマフィア
  • ホイットニー・ヴァンス: ウィリアム・ディヴェイン - 老いた億万長者。
  • ジョン・クレイトン: フィル・モリス - ヴァンスのアドヴァンス社に雇われたトライデント警備会社社長
  • デイヴィッド・スローン: スティーブン・フリン - ヴァンスの執事
  • アイダ・ポーター: ケイト・バートン英語版 - ヴァンスの秘書
  • グスタファソン: ヒューゴ・アームストロング - 医師殺害事件の担当刑事
  • ガブリエラ・ライダ: アルマ・マルティネス英語版 - ヴァンスの息子の婚約者
  • ヴィヴィアナ・ヴェラクルズ: ロクサーナ・ブルッソ - ガブリエラの娘でヴァンスの孫
  • 若き日のハリー・ボッシュ(第8話): イーモン・ウェリヴァー(タイタス・ウェリヴァーの息子[注釈 1]

シーズン2[編集]

  • カート・ドックワイラー : デヴィッド・デンマン - 連続レイプ犯
  • ジェイムス・ラファティ : ブルース・デイヴィソン - カート・ドックワイラーの弁護士
  • ウィル・バロン : アンソニー・マイケル・ホール - FBI捜査官
  • デヴィッド・フォスター : Patrick Brennan- チャンドラーの知己でレクシー・パークス殺人事件容疑者
  • レクシー・パークス: Kim Pettiford - 殺された市の役人
  • ヴィンス・ハリック: Rafael Cabrera - レクシー・パークスの夫で保安官補
  • ドン・エリス : マックス・マーティーニ - パークス殺人事件捜査を妨害する腐敗した風紀課の二人組の刑事の一人
  • ケヴィン・ロング : Guy Wilson - パークス殺人事件捜査を妨害する腐敗した風紀課の二人組の刑事の一人
  • ジェイド・クイン : Jessica Camacho - モーリスがハッカー会議で知り合う女性

BOSCH/ボッシュ』からのゲスト[編集]

  • ジェリー・エドガー(シーズン1第6話、シーズン2第1-2話): ジェイミー・ヘクター英語版古賀明) - ハリウッド署でのボッシュの元相棒。
  • バレル・ジョンソン(シーズン1第5話、シーズン2第2-3話): トロイ・エヴァンス堀越富三郎) - ハリウッド署でのボッシュの元同僚刑事。ボッシュからは「ビア樽」と呼ばれている。
  • クレート・ムーア(シーズン1第5話、シーズン2第2-3話): グレゴリー・スコット・カミンズ英語版 - ハリウッド署でのボッシュの元同僚刑事。ボッシュからは「デカ箱」と呼ばれている。
  • ジョン・マンキウィッツ(通称 マンク)(シーズン1第6話、シーズン2第1-3、6-8、10話): スコット・クレイス英語版 - ハリウッド署でのベテランの巡査部長でボッシュの友人
  • ドナルド・ソーン(シーズン1第7話、シーズン2第1-2話): マーク・ロルストン - ハリウッド署の警部補
  • ジョアン・ベネット(シーズン1第7話): シンシア・マクウィリアムズ英語版 - ハリウッド署の刑事
  • カイ・モーガン(シーズン1第7話): モロナイ・カネコア - ハリウッド署の巡査
  • ゲイリー・ポッター(シーズン1第6話): バリー・リヴィングストン英語版 - ハリウッド署の検死官
  • アレックス・ケネディ(シーズン1第1話): マーク・アデア=ライオス - 地方検事代理
  • ウィリアム・ゴリヤー博士(シーズン1第1話、第8話): アラン・ローゼンバーグ - 法人類学者。『BOSCH/ボッシュ』シーズン1で少年の骨を鑑定する。
  • ロンデル・ピアス刑事 (シーズン2第4話、第6話) : DaJuan Johnson - ハリウッド署でのボッシュの元同僚
  • クリスティーナ・ヴェガ (シーズン2第4話、第6話)  : ジャクリーン・オブラドス英語版 - ハリウッド署でのボッシュの元同僚、ピアスの相棒
  • スコット・アンダーソン: エリック・ラディーン - LAタイムズの新聞記者 (シーズン2第5話、第7話)
  • アーヴィン・アーヴィング (シーズン2第10話) : ランス・レディック - 引退したロス市警本部長 (シーズン2第10話)

あらすじ[編集]

シーズン1[編集]

大富豪ヴァンスに関するストーリーは『訣別』(The Wrong Side of Goodbye)に、他には『鬼火』(The Night Fire)に基づく。

前作『BOSCH/ボッシュ』シーズン7の最後で描かれていたように、ボッシュは長年勤めたロス市警を退職して私立探偵となり、娘マディは入れ替わりにロス市警に就職して先輩警官ヴァスケスの指導を受ける。カール・ロジャースの手下に撃たれて重傷を負ったハニー・チャンドラーは、PTSDの影響を受けつつ徐々に弁護士業に復帰する。ボッシュの自宅は地震で損傷し[注釈 2]、ボッシュは事務所に泊まり込む。ハッカーのモーリスがボッシュの私立探偵業を助ける。

前作で数人を殺しチャンドラーを撃たせたロジャースは刑事裁判で審理無効となるが、ボッシュとチャンドラーは民事裁判で、ロシア人ギャングに負債を抱えるロジャースを追い詰める。ボッシュはロジャースが石油を盗んでいたパイプラインを爆破して資金源を断つ。仲間のウェイクフィールドに続き、ロジャースも逃亡を図ってロシア人ギャングに殺される。

億万長者で重病のヴァンスの依頼でボッシュは子孫を探すも、遺産相続を期待する周辺人物たちが妨害する。ヴァンスが死に、ボッシュは遺言執行者に指名されて孫娘を探し出す。遺言を改ざんしヴァンスを殺して遺産の一部を手にした秘書が逮捕される。ボッシュは雇われた暗殺者を倒して孫娘を守り、孫娘への遺産相続の申し立てが行われる。

地区で尊敬される医師が殺される。ホームレスが逮捕されるも、チャンドラーとボッシュの助けで釈放される。ボッシュは真犯人を探し、手掛かりを警察に渡す。

マディの同期警官ポーリーナが撃たれて重傷を負い、犯人とその恋人が市警に射殺される。チャンドラーが遺族の代理となって不法死亡で市警を訴える。

マディはタイ人街の連続レイプ事件を追うが、自宅でレイプ犯に待ち伏せされる。

シーズン2[編集]

『訣別』(The Wrong Side of Goodbye)および『贖罪の街』(The Crossing)に基づく。

チャンドラーは依然としてPTSDに苦しむ。マディはレイプ犯ドクワイラーに誘拐されて砂漠の地下に埋められる。逮捕を逃れられないと悟ったドックワイラーが出頭し、マディの位置情報と交換に免責を求めるが、ボッシュがマディの位置を突き止めて救出する。ドックワイラーは刑務所で殺される。

4か月後、マディはPTSDに苦しみながらも功績を挙げ、CRU (犯罪抑止班)に抜擢されてヴァスケスと組む。ボッシュとチャンドラーはロジャース殺人事件に関するFBIの追及を逃れながら、腐敗刑事が絡んだパークス殺人事件を調査し、モーリスに助けられる。

ロジャースの遺体が発見され、FBIはウェイクフィールド殺人事件とともに、手の出せないロシア人ギャングの代わりにボッシュおよびチャンドラーを標的として捜査する。ボッシュがパイプラインを爆破してロジャースを追い詰めたことを掴む。チャンドラーはロシア人ギャングが絡むことをリークして大陪審を妨害する。FBIはボッシュとチャンドラーの家と事務所を強制捜索しチャンドラーを逮捕するも、チャンドラーは強制捜索無効を勝ち取る。潜入捜査官を使いモーリスに犯罪を犯させて情報提供者にしようとするも失敗する。

市の役人のパークスが惨殺され、フォスターが逮捕されてチャンドラーが弁護を引き受ける。FBIへの対抗策を話し合うための偽装として、チャンドラーはボッシュに事件の調査を依頼する。ボッシュはパークスの高価な時計がないことに気づいて追跡する。恐喝や盗品売買に手を染める、腐敗した風紀課刑事の二人組エリスとロングがボッシュを尾行し、購入した時計店の経営者を殺して捜査を妨害する。パークスの時計は、二人が恐喝していた相手に繋がる。ボッシュは襲撃されてロングを撃つもエリスは逃走する。マディは父を殺しかけたエリスを射殺する。チャンドラーは、エリスとロングが自分たちの犯罪を知りかけたパークスを殺し、旧知の男娼の顧客であるフォスターを犯人に見せかけた証拠を示して無罪を勝ち取る。

人生観の替わったチャンドラーは地区検事選挙に出馬する。マディはドックワイラーの死に父が関与したと疑う。

エピソード[編集]

シーズン1 (2022)[編集]

通算
話数
シーズン
話数
タイトル監督脚本公開日
11"新しい人生"
"The Wrong Side of Goodbye"
Zetna Fuentesマイクル・コナリー & Eric Overmyer2022年5月6日 (2022-05-06)
ボッシュは私立探偵となり、マディ―は警官となる。カール・ロジャース[注釈 3]の裁判は審理無効となる。PTSDに苦しむチャンドラーは、医師殺しで逮捕されたホームレスのジェフリー・ハースタットの弁護を、回復後初めて引き受けてボッシュに助力を求める。老いて重病の億万長者でアドヴァンス社を所有するホイットニー・ヴァンスが昔付き合った娘とその子の捜索をボッシュに依頼するも娘は自殺している。地震が起きてボッシュの家は大きく損傷する。
22"危険な来訪者"
"Pumped"
Patrick CadyTom Bernardo2022年5月6日 (2022-05-06)
チャンドラーはロジャースに対する民事訴訟を準備するとともに、ハースタットを弁護し釈放に導く。ボッシュはモーリスの助けでロジャースを調べながら、ヴァンスの子を探す。相続を期待するヴァンスの周辺の人々は隠し子の出現を警戒し、トライデント警備会社がボッシュを見張る。ロジャース周辺にはロシア人のギャングであるアレクセイとレヴの兄弟が現れる。マディは巡回で失敗を犯し、相棒ヴァスケスに救われる。
33"希望のメッセージ"
"Message in a Bottle"
アレックス・ザクシェフスキNaomi Iizuka2022年5月6日 (2022-05-06)
ボッシュはオフィスに寝泊まりする。ロジャースを尾行し、アレクセイとレヴに負債の返済を迫られていることを突き止める。ヴァンスの息子ドミニクがベトナム戦争で戦死したことを知り、その知り合いのオリヴィアに会いに行くが、トライデント社に追跡される。巡回中のマディはタイ人街のレイプ事件の現場に呼ばれる。
44"パイプライン"
"Horseshoes and Hand Grenades"
Patrick CadyBarbara Curry2022年5月6日 (2022-05-06)
ボッシュがドミニクの義理の妹のオリヴィアに会うと、トライデント社が身分を偽って彼女を調査に来る。ボッシュはドミニクの遺した写真に不審を持つ。チャンドラーは顔認証システムで誤認逮捕された男の代理となり、市から補償金を得る。さらにロジャースが殺させた人物の遺族のための民事訴訟を起こし、ボッシュはジョンソンとムーア[注釈 4]の助けを借りてロジャースの反応を追う。ボッシュは二人が突き止めた石油精製施設に潜入し、パイプラインを通して石油が盗まれていることを知り、証拠隠滅のために仕掛けられた爆弾を発見する。マディはレイプ事件の被害者のタイ人のことが頭から離れない。
55"窮余の策"
"Plan B"
アレックス・ザクシェフスキChris Wu2022年5月13日 (2022-05-13)
ボッシュとチャンドラーはロジャースが負債の返済のために盗む石油の量を増やすと推測する。仲間のサイモン・ウェイクフィールドに圧力をかけ、パイプラインを停止させて石油を盗む蛇口を追加するタイミングを知るも、ウェイクフィールドはロシア人兄弟に殺される。ボッシュは再び石油精製施設に忍び込み、仕掛けられた爆弾を起動して蛇口取り付けを妨害し、ロジャースが負債を返済できないようにする。チャンドラーはロジャースに暗殺事件の罪を認めさせ、司法機関にロシア・ギャングの情報を提供するかわりに保護を受けるよう求めて受け入れられる。ボッシュはドミニクの戦友に会って子供がいる可能性を探るが、ヴァンスは死ぬ。
66"非情の銃弾"
"Chain of Authenticity"
Sharat RajuTom Bernardo & Eric Overmyer2022年5月13日 (2022-05-13)
ロジャースは司法機関の保護から逃亡するも、チャンドラーの目の前でロシア・ギャングに殺される。ボッシュは死んだヴァンスの遺言執行者に指名される。同期の新人警官ポーリーナがパトロール中に撃たれて重傷を負い、マディ―は家族に悲報を伝える役になる。ボッシュはマディ―に、かつて自分が撃たれてマディ―の母に救われた思い出を語る。トライデント社のクレイトンに脅されたボッシュは、ヴァンスの遺言書をエドガーに預ける。
77"もつれる糸"
"One of Your Own"
Hagar Ben-AsherNaomi Iizuka & Benjamin Pitts2022年5月20日 (2022-05-20)
ロジャースが依頼した殺し屋の元締めのダッツが刑務所で殺され、FBIがチャンドラーとボッシュを調べる。ボッシュは医師殺しを捜査するが、ハースタットを釈放されたことを恨むグスタフソン刑事が妨害する。ボッシュはトライデント社の手先に盗聴され尾行される。警察がヴァンスの殺害を疑う。ボッシュはドミニクの遺した娘を見つける。警察はポーリーナを撃った犯人とその恋人ニコールを射殺し、現場にはマディも居合わせる。
88"血族"
"Bloodline"
アーネスト・ディッカーソンOsokwe Vasquez2022年5月20日 (2022-05-20)
ボッシュは密かにドミニクの娘ヴィビアナに会う。ヴァンスの執事スローンはボッシュに協力を申し出るも、アドヴァンス社後継を狙うコーウィンの意を受けたクレイトンは暗殺者を雇う。ボッシュは殺された医師に不法行為の疑いがあったことを知る。チャンドラーは、ニコールの遺族の代理人となり不法死亡で市警を訴える。
99"黄金のペン"
"Cat Got a Name"
Kate WoodsEric Overmyer2022年5月27日 (2022-05-27)
暗殺者が遺伝子検査会社に放火し、チャンドラーはヴィビアナの代理人となり、別の会社にヴィビアナとヴァンスの血縁関係の調査を依頼する。ボッシュはヴァンスの秘書アイダが1000万ドルを受け取るよう遺書を改ざんし、露見を恐れてヴァンスを殺したことを知り逮捕させる。暗殺者がヴィビアナを狙う。モーリスが、殺された医師の周辺人物が薬物の横流しをしていた証拠をつかむ。マディはレイプ犯がしていた覆面を見つける。ボッシュは損傷した家を売ることを考える。
1010"襲撃"
"Always/All Ways"
Adam Davidsonマイクル・コナリー & タイタス・ウェリヴァー2022年5月27日 (2022-05-27)
ボッシュをはヴィビアナ親子を暗殺者から救うもスローンは殺されている。クレイトンを捕らえて尋問し暗殺者をおびき出して殺す。チャンドラーはヴィビアナの遺産相続の申し立てを行う。ボッシュは医師殺人事件の手掛かりをグスタフソンに渡し、真犯人が逮捕される。チャンドラーは不法死亡の訴訟のため、ニコールと接触していた刑事の協力を得る。マディの証言も得ようとするも、それはマディのキャリアの終わりを意味する。レイプ犯が家でマディを待ち受ける。

シーズン2 (2023)[編集]

通算
話数
シーズン
話数
タイトル監督脚本公開日
111"拉致"
"The Lady Vanishes"
Sharat RajuTom Bernardo2023年10月20日 (2023-10-20)
レイプ犯がマディを拉致し砂漠に埋めた棺の中に監禁する。エドガーら市警は全力で捜索するも、焦るボッシュは独自に捜査を行う。チャンドラーの証言から描かれた似顔絵から市の検査官のカート・ドックワイラーが容疑者として浮かび、ボッシュは市警より先に一人で容疑者宅に踏み込む。逮捕を逃れられないと悟ったドックワイラーはハリウッド署に出頭する。
122"悪夢の砂時計"
"Zzyzx"
Sharat RajuChris Downey2023年10月20日 (2023-10-20)
ドックワイラーは弁護士を通し、生存時間の限られたマディの監禁場所を明かす代わりに全面不起訴の司法取引を要求し、監禁中のマディのライブ映像を公開する。ボッシュはハリウッド署に侵入しドックワイラーを脅すも実りはない。マディが送るヒントと弁護士の書類から、かつてドックワイラーが属したカルト教団の本拠ザイジックスを割り出し、ボッシュとチャンドラーは現地に飛ぶ。エドガーがドックワイラーから聞き出した情報に助けられ、ボッシュは地下に埋められたマディを救出する。
133"癒えない傷"
"Inside Man"
Patrick CadyNaomi Iizuka2023年10月20日 (2023-10-20)
拉致事件から4か月後、心の傷の癒えないマディは父の家に同居し、車上荒らし事件を解決して認められる。ボッシュは地震による家の損傷を自分で修理することにする。チャンドラーの知己のデヴィッド・フォスターが市の役人レクシー・パークスの殺人容疑で逮捕される。ロジャースの死体がベトナムに着いたコンテナ内で発見されてFBIが捜査を始め、ボッシュとチャンドラーを疑う。二人がコンテナ付近にいたこと、ロジャースがパイプライン爆破で痛手を負ったことを掴む。チャンドラーはボッシュと会ってFBIへの対応策を練る口実としてフォスターの事件を依頼する。フォスターのDNAが犯行現場から発見され、アリバイ偽装が明らかになる。ボッシュはチャンドラーの事務所の助手のマシュー・ラミレスがFBIに内通していると知る。
144"追うものと追われるもの"
"Musso &Frank"
Tawnia McKiernanOsokwe Vasquez2023年10月20日 (2023-10-20)
マディはボッシュの家を出てボーイフレンドのリコと同居する。ヴァスケスの相棒としてCRU(犯罪抑止班)に抜擢される。チャンドラーはいまだに襲撃の心の傷を抱える。フォスターのアリバイ証人となりえる男娼のジェイムス・アレンは絞殺されている。謎の二人の男がチャンドラーを交通違反で逮捕させ、その間にフォスター事件の書類を盗み見る。FBIはサイモン・ウェイクフィールド殺人とチャンドラーの関りを知る。
155"夢の女"
"Hollywood Forever"
Leslie LibmanChris Wu2023年10月27日 (2023-10-27)
謎の二人の男がボッシュの車に追跡装置をつけて尾行する。二人は盗品を時計店に売る。ボッシュは被害者パークスの腕時計が行方不明になっていることに気づくも、夫の保安官補ヴィンス・ハリックは修理に出したと語る。ボッシュとチャンドラーは、フォスターとアレンがパークス事件の夜に泊まったモーテルを調べる。監視カメラにフォスターの車と同型の車が映っているが、ナンバーまでは判別できない。FBIはウェイクフィールド事件を警察から奪い、パイプラインの従業員を尋問してボッシュが爆破した[注釈 5]と聞き出す。モーリスはハッカーの会議に出てジェイドと知り合う。マディとヴァスケスはハリウッドの通りを見張り、強盗を未然に防ぐ。ヴァスケスはマディの過度な暴力をたしなめる。
166"勇気ある登壇"
"Dos Matadores"
アレックス・ザクシェフスキEmily Ragsdale2023年10月27日 (2023-10-27)
謎の二人組は整形外科医のシューバートから金を脅し取る。チャンドラーは無罪の見込みがあるとフォスターを説得して司法取引を拒否させる。ボッシュは元同僚の情報でアレンが3年前にタレコミをしたと知る。モーリスがパークスの通話記録を調べ、ボッシュは通話先の時計店を訪問して疑念を抱く。ボッシュが去った直後、尾行していた謎の二人組が店主を殺し強盗を偽装する。モーリスはジェイドが家族の医療記録をもとに脅迫されていると聞き、製薬会社に侵入してハッキングする。マディはチャンドラーに励まされてドックワイラーの裁判で意見陳述する。リコの家を出て一人で住むことに決める。
177"接触"
"I Miss Vin Scully"
ハイファ・アル=マンスールBenjamin Pitts2023年11月3日 (2023-11-03)
ボッシュはパークスの時計が修理に出された店を調べ、もとはシューバート医師の所有品であったと聞かされる。パークスが時計を買った時計店主を問いただしたことを知る。謎の二人組は風紀係の刑事エリスとロングであるとわかる。ボッシュはピアスから、二人がアレンのタレコミのハンドラーであったと聞き、車に付けられた追跡装置を見つける。チャンドラーは自分を交通違反で逮捕させたのは二人だと判別する。ボッシュとモーリスは時計店で金庫から大金とDVDを発見する。エリスとロングが二人の車を尾行する。チャンドラーはロジャースがロシアギャングに殺されたことを新聞記者のアンダーソンにリークして記事にさせ、脅えた陪審員が辞めたために大陪審の審議が止まる。モーリスは製薬会社のサーバー内のジェイドの家族に関する情報を消し、データを収めたメモリを彼女に渡す。
188"逮捕"
"Seventy-Four Degrees in Belize"
Logan KibensKevin Connaghan & Valerie Wakefield2023年11月3日 (2023-11-03)
エリスとロングが車をボッシュとモーリスの車にぶつけて道路下に落とすが軽傷にとどまる。フォスターがパークスの夫の仲間の保安官補たちに拘置所で暴行される。モーリスは、エリスとロングが娼婦を使って客を恐喝していることを知る。二人は追い詰められていることを知り逃亡を計画する。ボッシュはシューバート医師の家を訪問し、患者と寝たことで二人に恐喝されていたと告白される。ちょうど二人が取り立てにやってきて、ロングがシューバートを撃ち、ボッシュがロングを撃つ。エリスは逃げる。ボッシュは、共犯の娼婦たちをエリスから匿うようチャンドラーに頼む。マディはFBIに父がパイプラインを爆破したと聞かされる。FBIはボッシュとチャンドラーの家と事務所を強制捜索し、チャンドラーを逮捕する。
199"脱走計画"
"Escape Plan"
アーネスト・ディッカーソンマイクル・コナリー & タイタス・ウェリヴァー2023年11月10日 (2023-11-10)
FBIはチャンドラーを尋問し脅すが、チャンドラーは保管していた証拠を裁判所に提出して強制捜索を不必要であったと証明して無効にし、得られた証拠も排除される。恥をかかされたバロン捜査官はジェイドと名乗っていた潜入捜査官モレルを使いモーリスを利用しようとする。チャンドラーは保護していた二人の娼婦からエリスとロングの犯罪の証言を得るも、地区検事はロジャースの無罪を認めようとしない。CRUの保護を辞退したボッシュはヨットでエリスを見つけて争いとなり、父を尾行していたマディがエリスを射殺する。
2010"正義と復讐"
"A Step Ahead"
Patrick CadyTom Bernardo & Eric Overmyer2023年11月10日 (2023-11-10)
FBIは製薬会社へのハッキング容疑でモーリスを逮捕し、免責と引き換えにボッシュとチャンドラーを売るよう迫る。ジェイドの正体に気づいていたモーリスは証拠を除去して拒否し、FBIを辞職すれば正体を暴露しないと脅し返す。チャンドラーは、ロングとエリスが旧知の男娼のアレンから採取したフォスターの精液をパークスの死体に残し、口封じにアレンを殺したと見立てる。ボッシュは入院中のロングからエリスがパークスを殺したとの供述を取り、地区検事はロジャース訴追を取り下げる。マディのエリス射殺は問題なしとされる。襲撃による負傷、自身の逮捕、地区検事の姿勢を見て人生観の変わったチャンドラーは地区検事選挙に出馬する。ドックワイラーは刑務所で殺され、マディは父の関与を疑う。

製作[編集]

企画[編集]

2023年5月Amazon Freeveeは、シーズン1の好調な視聴率に支えられ、本作のシーズン2が同年秋に公開されるのを前に、シーズン3が製作されることを発表した[7]

主題歌[編集]

  • Times Are Changing: Built By Titan & Skybourne

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ イーモンはボッシュシリーズに初出演であるが、タイタス・ウェリヴァーの子どもたちは本シリーズに何回か登場している。次男のクインは、前シリーズ『BOCSH/ボッシュ』の中でボッシュの少年時代を演じており、娘のコーラは本シリーズのシーズン1第4話27分付近にボッシュの愛犬コルトレーンを散歩させるアルバイトとして出演している[8]
  2. ^ 原作では1984年のロサンゼルス地震でボッシュの自宅が損壊して市から居住不可とされ、やむなく立ち退いており、赤札が貼られる描写などは本作と共通している[9]
  3. ^ BOSCH/ボッシュ』シーズン7で数人を殺し、ハニー・チャンドラーに重傷を負わせマディ―も襲わせた億万長者
  4. ^ ボッシュの旧友の元刑事の二人
  5. ^ S1E5

出典[編集]

  1. ^ 'Bosch' Spinoff a Go at Amazon's IMDb TV”. The Hollywood Reporter (2021年3月3日). 2021年6月11日閲覧。
  2. ^ White, Peter (2021年3月3日). “'Bosch' Spinoff Picked Up By IMDb TV; Titus Welliver, Mimi Rogers & Madison Lintz To Reprise Roles” (英語). Deadline. 2021年3月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年6月30日閲覧。
  3. ^ Bancroft, Colette (2021年11月14日). “It’s official: The spinoff is 'Bosch: Legacy'”. Tampa Bay Times. Times Publishing Company. 2021年12月21日閲覧。
  4. ^ Gettell, Oliver (2022年3月10日). “Titus Welliver is back in first 'Bosch: Legacy' teaser — find out when the spin-off premieres”. Entertainment Weekly. 2022年3月10日閲覧。
  5. ^ McPherson, Chris. “Titus Welliver Is on the Hunt in First 'Bosch: Legacy' Season 2 Trailer”. Collider. 2023年8月24日閲覧。
  6. ^ Spangler, Todd (2022年5月2日). “Amazon Freevee Orders ‘Bosch: Legacy’ Season 2, Inks Disney Movie Licensing Deal”. Variety. 2022年5月2日閲覧。
  7. ^ a b Petski, Denise (2023年5月1日). “‘Bosch: Legacy’ Renewed For Season 3 By Amazon Freevee; Six Join Season 2 Cast”. Deadline Hollywood. 2023年5月1日閲覧。
  8. ^ The Surprising Family Connection Titus Welliver Has With Bosch” (英語). Looper. 2022年6月12日閲覧。
  9. ^ マイクル・コナリー 古沢嘉通訳. ラスト・コヨーテ 

外部リンク[編集]