フォレスト・ガンプ/一期一会
| フォレスト・ガンプ/一期一会 | |
|---|---|
| Forrest Gump | |
| 監督 | ロバート・ゼメキス |
| 脚本 | ウィンストン・グルーム(原作) エリック・ロス(脚色) |
| 製作 | ウェンディ・フィネルマン スティーヴ・ティッシュ スティーヴ・スターキー |
| 出演者 | トム・ハンクス サリー・フィールド ロビン・ライト ゲイリー・シニーズ ミケルティ・ウィリアムソン |
| 音楽 | アラン・シルヴェストリ |
| 編集 | アーサー・シュミット |
| 配給 | |
| 公開 | |
| 上映時間 | 142分 |
| 製作国 | |
| 言語 | 英語 |
| 製作費 | 5500万USドル[1] |
| 興行収入 | 米国外: 3億4700万USドル[1] |
| allcinema | |
| キネマ旬報 | |
| AllRovi | |
| IMDb | |
『フォレスト・ガンプ/一期一会』(フォレスト・ガンプ いちごいちえ、Forrest Gump)は、1994年公開のアメリカ映画。
目次 |
[編集] 概要
1985年にウィンストン・グルームが発表した小説 Forrest Gump をエリック・ロスが脚色。監督はロバート・ゼメキス、主演はトム・ハンクス。製作会社はパラマウント映画。ILMが担当したVFXは主演のトム・ハンクスを、ジョン・レノンやジョン・F・ケネディ、リチャード・ニクソンといった故人と共演させ話題になった。
人より知能指数は劣るが、純真な心と周囲の人々の協力を受けて数々の成功を収めていく"うすのろフォレスト"の半生をアメリカの歴史を交えながら描いたヒューマンドラマ。キャッチコピーは、劇中に台詞としても登場する「人生はチョコレートの箱、開けてみるまで分からない」。
「gump」は英語(アラバマ州の方言)で、「うすのろ」「間抜け」「愚か者」の意である。故に原題の「Forrest Gump」は、主人公の姓名という以外に「うすのろフォレスト」「間抜けフォレスト」の意にも取れる。
第67回アカデミー賞作品賞ならびに第52回ゴールデングローブ賞 ドラマ部門作品賞受賞作品。
[編集] ストーリー
注意:以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。免責事項もお読みください。
物語はフォレスト本人が過去を回想する形で、バスを待つ人々に話しかけることで進行する。
- 幼少期
- アラバマ州グリーンボウに住むフォレスト・ガンプは、足の矯正器を付けた知能指数の低い少年だった。母親はフォレストを普通の子供と同じように育てたいと考え、公立の小学校に入学させる。フォレストはジェニーという女の子と友達になるが、小学校ではいじめられる。ある日、父親に怒鳴られるジェニーを見たフォレストは、その手を握って畑の中を走り去る。翌日、父親が性的虐待を行っていたことが発覚し、父親は警察に捕まり、ジェニーは親戚に引き取られることになる。
- 学生時代
- 高校生になってもいじめられていたフォレストだが、追いかけてくる同級生の車から逃げ切り、そのままアメフトの試合中のコート内に進入してしまう。その俊足を見込まれ、フォレストはアラバマ大学に入学し、フットボールチームに入る。試合ではいつも好成績を収め、全米代表選手に選ばれるまでになり、ケネディ大統領に面会する機会を得る。その後無事に大学を卒業する[2]。
- 軍隊時代
- 大学卒業後はアメリカ海兵隊に志願した。入隊早々、フォレストは新兵訓練所行きのバスの中で怒鳴られるが、一方でエビ漁師になる夢を持つバッバ(あだ名)という同郷のアフリカ系アメリカ人と知り合い、共に訓練を受ける。訓練後、ストリップ劇場で働いていたジェニーに別れを告げ、ベトナム戦争に出征。戦地では河が入り組んだメコンデルタ地域を担当する第9歩兵師団に送られ、ダン中尉指揮の小隊に配属される。進撃するうち、小隊は敵の待ち伏せを受け、窮地に追いやられてしまう。フォレストは負傷した戦友を探し出し安全な場所へと運び出すが、バッバは死んでしまう。また、ダン中尉は両足を失う。
- 卓球全米チーム
- フォレストはダン中尉とともに軍病院で手当てを受ける。そこで卓球と出会い、才能を発揮する。フォレストは卓球全米チームに入るために帰国し、母親の見守る中で、戦友を救った勇敢な行為に対し、ジョンソン大統領より議会栄誉勲章を送られる。その後、ブラックパンサー同盟の一員として反戦活動を行うジェニーに再会。フォレストはジェニーに自分の思いを伝えるが、相反する立場のジェニーはフォレストの前から去っていった。数年後、フォレストは「ピンポン外交」の主役となり、卓球で世界大会に出場。テレビ番組でジョン・レノンと共演するまでになった。
- 会社設立
- 除隊後、フォレストは卓球で得た資金で「バッバ・ガンプ・シュリンプ」を設立。バッバとの約束だったエビ漁を始める。設立後しばらくしてダンも加わるが、漁果は芳しくない。ある夜、ハリケーン・カルメンに巻き込まれ、港に留まった周りの漁船がすべて大破するが、フォレストの漁船だけは無事に生還する。やがて「バッバ・ガンプ・シュリンプ」は知らぬ者はいないほど大きな会社に成長する。
- そこで得た資金を、ダンはフォレストの言う「果物の会社」(ベンチャー企業時代のアップル インコーポレイテッド)へ投資し、後に同企業が上場した事で億万長者になった。有り余るほどのお金を手に入れたフォレストは半分をバッバの残した家族に渡し、残りも様々なところに寄付をした。しかし、たった1人の家族だった母親が亡くなり、フォレストは孤独な日々を過ごす。
- ジェニーとの再会
- ある日、家にジェニーが現れ、数年ぶりの再会を果たす。ナイキのシューズをプレゼントしてもらい束の間の幸せを過ごすフォレストだったが、ジェニーはすぐに去っていった。数日後、フォレストは「ただ走りたかったから」外へ飛び出し、走り始める。何往復もアメリカ横断を繰り返す彼の姿を見て、大勢の人々がフォレストの後を追うように走り始める。いつしか彼は「平和を願って走る男」とアメリカ中の話題になる。やがてフォレストは走るのを止めるが、テレビでそれを知ったジェニーから、彼の元へ手紙が届く。
- バスを待っていたのはジェニーに会うためだった。老婆に行き先が近くだと教えられたフォレストはジェニーに再会する。そこにフォレストと同じ名前のジェニーの息子が帰宅し、ジェニーはフォレストとの子供であると告げる。その後ジェニーから「不治の病」に罹っていることを知らされる。フォレストたちはアラバマのフォレストの家に帰り、結婚式を挙げる。ダンも祝福のためにやってくる。ダンは義足をつけ、アジア系の女性と婚約していた。
- その後、ジェニーは亡くなり、フォレストは幼少の頃一緒に過ごした木の下に彼女を埋葬する。
- フォレストが息子をスクールバスに乗せるところで物語は幕を閉じる。
[編集] キャスト
- フォレスト・ガンプ - トム・ハンクス
- ミセス・ガンプ - サリー・フィールド
- ジェニー・カラン - ロビン・ライト
- ダン・テイラー - ゲイリー・シニーズ
- バッバ・ブルー - ミケルティ・ウィリアムソン
- フォレスト・ガンプJr. - ハーレイ・ジョエル・オスメント
- リチャード・ニクソン(声) - ジョー・アラスキー
[編集] スタッフ
- 監督:ロバート・ゼメキス
- 製作:ウェンディ・フィネルマン/スティーヴ・ティッシュ/スティーヴ・スターキー
- 原作:ウィンストン・グルーム『Forrest Gump』
- 脚色:エリック・ロス
- 撮影:ドン・バージェス
- 音楽:アラン・シルヴェストリ
- 編集:アーサー・シュミット
- VFX:ILM
- VFXスーパーバイザー:ケン・ローストン(KEN RALSTON)
- キャスティング:エレン・ルイス
- プロダクションデザイン:リック・カーター
- 美術:レスリー・マクドナルド/ジム・ティーガーデン
- 衣装デザイン:ジョアンナ・ジョンストン
[編集] 日本語吹替
| 役名 | VHS・DVD版 | 日本テレビ版 | フジテレビ版 |
|---|---|---|---|
| フォレスト・ガンプ | 江原正士 | 山寺宏一 | 江原正士 |
| ミセス・ガンプ | 土井美加 | 野沢由香里 | 鈴木弘子 |
| ジェニー・カラン | 佐々木優子 | 勝生真沙子 | 名越志保 |
| ダン・テイラー | 有本欽隆 | 樋浦勉 | 鈴置洋孝 |
| バッバ・ブルー | 福田信昭 | 酒井敏也 | 屋良有作 |
| フォレスト(子供時代) フォレストJr. |
折笠愛 | 大谷育江 | 矢島晶子 |
| ジェニー(子供時代) | 麻見順子 | 潘恵子 | 増田ゆき |
| 医者 | 宝亀克寿 | 稲垣隆史 | |
| アール | 平田広明 | ||
| 校長 | 水野龍司 | ||
| ドロシー | 堀越真己 | ||
| ジェニーの父 | 仲野裕 | 秋元羊介 | |
| ウォレス知事 | 宝亀克寿 | 沢木郁也 | |
| ベンチの子連れの女性 | 湯屋敦子 | ||
| ケネディ大統領 | 仲野裕 | ||
| ベンチの太った男 | 塩屋浩三 | ||
| ジョンソン大統領 | 宝亀克寿 | 北村弘一 | |
| アビー・ホフマン | 仲野裕 | 納谷六朗 | |
| ウェスリー | 仲野裕 | ||
| ブラック・パンサー | 坂東尚樹 | ||
| ディック・カベット | 納谷六朗 | ||
| ジョン・レノン | 津田英三 | 大塚芳忠 | |
| カーラ | 沢海陽子 | ||
| レノア | 速見圭 | ||
| ニクソン大統領 | 水野龍司 | ||
| バッバの母 | 水原リン |
- 日本テレビ版:初回放送(ノーカット) 1998年4月24日(金)21:03-23:44「金曜ロードショー」
- フジテレビ版:初回放送 2000年3月11日(土)21:00-23:24「ゴールデン洋画劇場」
- 他のキャスト:富田耕生、京田尚子、上田敏也、磯辺万沙子、佐藤しのぶ、伊倉一恵、千田光男、小室正幸、後藤哲夫、斎藤志郎、長島雄一、大川透、大滝進矢、小林優子、荒川太郎、星野充昭、小形満、古田信幸、青山穣、真殿光昭、落合弘治、喜田あゆみ、樫井笙人、遠藤純一、田尻ひろゆき
[編集] 原作と映画との相違点
『フォレスト・ガンプ/一期一会』の原作は1985年にアメリカの作家であるウィンストン・グルーム (Winston Groom) が発表した小説『Forrest Gump』であり、映画はこの小説のストーリーに沿って製作されているが、小説では主人公が宇宙飛行士やプロレスラー、チェスのチャンピオンになるなど映画版では大幅にカットされたエピソードが含まれている。登場人物も、バッバとは大学で既に知り合っている、ダン中尉とは病院で出会い、しかも元教師など設定に差異がある。またガンプの相棒としてオランウータンが活躍したり、サッダーム・フセインが主人公の友人として登場する部分もある。この物語は湾岸戦争終結まで続く。
[編集] 受賞/ノミネート
- 第67回アカデミー賞
- 受賞・・・作品賞/監督賞/脚色賞/主演男優賞/編集賞/視覚効果賞
- ノミネート・・・助演男優賞/撮影賞/作曲賞/美術賞/メイクアップ賞/音響編集賞/録音賞
- 第52回ゴールデングローブ賞
- 受賞・・・ドラマ部門作品賞/監督賞/ドラマ部門主演男優賞
- ノミネート・・脚本賞/助演男優賞/助演女優賞/音楽賞
- 第48回英国アカデミー賞
- 受賞・・・視覚効果賞
- ノミネート・・・作品賞/監督賞/脚色賞/主演男優賞/助演女優賞/撮影賞
- 第63回ナショナル・ボード・オブ・レビュー 作品賞/主演男優賞/助演男優賞
[編集] エピソード
- 『フォレスト・ガンプ/一期一会』では、映画の舞台であるアラバマ州の訛りの強い方言や、現在では使用されていない英語が頻繁に用いられているため、殊に英語に耳慣れない日本人に字幕無しでの台詞の解釈は困難なものであった。一方吹替え版では、ビデオ版の江原、日本テレビ版の山寺ともスローな崩した発音でガンプの訛りに対応。山寺の演技は真に迫り過ぎ、日本テレビに苦情が寄せられるほどであった(WOWOW「シネマ・ポチョムキン」による)。最後発のフジテレビ版では江原の喋り方は至って健常で、ガンプの訛りは全く意識されていない。
- 主人公であるフォレスト・ガンプは実際に演じたトム・ハンクスの他にビル・マーレイやチェヴィ・チャベス等にも出演依頼がなされていた。また、ババ・ブルー役にはデイヴィッド・アラン・グリアやジョン・トラヴォルタが予定されていた。さらに監督候補はテリー・ギリアムやバリー・ソネンフェルドの名前が挙がっていた。
- フォレストらがベトナム戦争に赴いた際のベトナムシーンは、実際はサウスカロライナ州のゴルフコースで撮影された。
- ゲイリー・シニーズ演じるダン・テイラーが足を失った後のシーンは、撮影時にシニーズの両足へ青い特殊な縫い物を充て、編集段階でコンピュータにより当該箇所の削除が行われた。
- フォレストがただひたすら走り続けるシーンでは、頻繁にハンクスの弟がボディダブル(吹替え)として兄の代役を務めた。また、アメリカンフットボールの試合で一直線に走り抜けるシーンの撮影中にハンクスはインフルエンザに侵された。
- サリー・フィールドはハンクス演じるフォレストの母親役として出演しているが、ハンクスとの年齢差は10しかない。
- 少年時代のフォレストがスクールバスで少年の隣に座ろうとするが拒否される。その拒否した少年は監督であるロバート・ゼメキスの息子である。また、同じバスの中の赤い髪の毛をした少女はハンクスの娘である。
- 本作の重要なモチーフとなっている羽が舞うシーンだが、この撮影には巨額の費用がかかったことで知られる。映画監督の北野武の弁では、「あれ(羽が舞うシーンにかけた費用)だけで自分の映画が一本撮れる」ほどの金額だという。
- フォレストがウォーターゲート事件を目撃したり、無名時代のエルビス・プレスリーが自宅に下宿していたり、当時の事件や著名人が多数登場する。
- この映画は、背景の時代に合わせて、その時代に流行した音楽が登場する事でも有名。またこの映画のサウンドトラックは約1,800万枚という大ヒットを記録した。
- この映画の影響を受けて、パロディ歌手のアル・ヤンコビックは1996年にザ・プレジデンツ・オブ・ザ・ユナイテッド・ステイツ・オブ・アメリカの『ランプ』(Lump)のパロディ、『ガンプ』(Gump)というパロディ曲を発表している。
- トム・ハンクスとゲイリー・シニーズは、次作アポロ13でも競演することになるが、1971年大晦日のニュー・イヤー・カウントダウン・パーティー会場におけるガンプとダン小隊長の会話に、「おまえがシュリンプボートのキャプテンになれるなら、オレは宇宙飛行士だ」という、次作の予告もしくは伏線とも思える台詞がある。
[編集] ババ・ガンプ・シュリンプ(テーマレストラン)
1996年、劇中に登場する「ババ・ガンプ・シュリンプ」をモチーフにしたシーフードレストラン「ババ・ガンプ・シュリンプ・カンパニー」が設立された。現在アメリカを中心に世界で20店舗を展開。日本の支店は、東京・後楽園のラクーア内「ババ・ガンプ・シュリンプ東京」と、大阪・ユニバーサル・スタジオ・ジャパンに隣接したユニバーサル・シティウォーク大阪内「ババ・ガンプ・シュリンプ大阪」と、東京・江東区豊洲のららぽーと豊洲内の3店舗である。
[編集] 脚注
- ^ a b c d “Forrest Gump (1995)”. Box Office Mojo. 2009年12月1日閲覧。
- ^ この作品のストーリーにおけるモデルは、大学フットボールの名門アラバマ大学クリムゾンタイドで、アラバマ大学フットボール部監督ポール・”ベア”・ブライアント(監督通算323勝は長い間歴代1位だった。)である。
[編集] 外部リンク
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