ビクトリア州議事堂

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ビクトリア州議事堂
Parliament House, Victoria
地図
概要
用途 議事堂
建築様式 新古典主義建築
所在地 ビクトリア州メルボルン
住所 スプリング通り、イースト・メルボルン
オーストラリアの旗 オーストラリア
入居者 ビクトリア州議会
着工 1855年
完成 1929年
開業 1856年
文化財指定 ビクトリア州文化遺産
ウェブサイト
www.parliament.vic.gov.au
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ビクトリア州議事堂(ビクトリアしゅうぎじどう)は、オーストラリアビクトリア州の議事堂。ビクトリア州議会が開かれる。メルボルンのシティの東寄りに位置している。

歴史[編集]

1851年、ニューサウスウェールズ植民地から分離独立し、ビクトリア植民地が成立した。自治政府は直ちに議事堂建設の準備に取り掛かった。この時期はゴールドラッシュの好景気と重なり計画は壮大な規模となったため、段階的に建設を進めることになった[1]

1856年に左右の議場部分だけ完成し、建物の使用を開始した。1860年には議事堂後部が完成し、2つの議場が通路で連結した。これで議事堂はU字型の建物になった。この後、工事は20年近く停滞し設計の見直しが行われた。塔のデザインが変更され、ドームになった[2]

中央部の工事が始まり、1889年にファサードが完成、1890年には内装も完成した。「クイーンズホール」は公式行事などに使用される重要な部屋で豪華な内装が施された。これで建設は上部のドームを残すのみとなったが、1890年代に入ると長く続いた好景気が終焉し工事は完全に停止した[3]

メルボルンは1901年から1927年までオーストラリアの暫定的な首都となった。議事堂はオーストラリア連邦議会が使用することになり、ビクトリア州議会王立展示館に引っ越した。連邦政府の予算で議事堂が増築され食堂などが作られた。

1982年、ビクトリア州文化遺産に登録された[4]

1990年代、最終的な完成形であるドームを建設する機運が高まったが、実現しなかった。

脚注[編集]

  1. ^ Melbourne: built on gold”. Victorian Cultural Collaboration. 2021年1月26日閲覧。
  2. ^ History of Parliament House”. Parliament of Victoria. 2022年7月21日閲覧。
  3. ^ “Melbourne Friday”. The Age (Melbourne) (11,152): p. 4. (1890年11月21日). http://nla.gov.au/nla.news-article196977540 2019年5月2日閲覧。 
  4. ^ Template:Cite VHD

関連項目[編集]