バージニアン鉄道AE形蒸気機関車

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
バージニアン鉄道AE形蒸気機関車

バージニアン鉄道AE形蒸気機関車はかつてバージニアン鉄道で使われた蒸気機関車である。

1918年にアメリカン・ロコモティブはバージニアン鉄道用に10両の車輪配置2-10-10-2のマレー式機関車を製造した。この機関車は運転室と前部低圧シリンダーを外した状態で納品され、これらは納品後に取り付けられた。この機関車の前部低圧シリンダーの径はアメリカ合衆国でかつて使われた蒸気機関車の中で最大である[1]

この機関車は複式で通常は後部高圧シリンダーの排気が前部低圧シリンダーに送られるが、出発時には単式に切り替えて牽引力を増やすことができるように作られている。その際は、ボイラーから若干減圧した蒸気が前部シリンダーに直接送られる。計算上の牽引力は複式の場合66,800kgf(655 kN)、単式の場合80,100kgf(786 kN)である[2]

この機関車は1940年代まで25年間から31年間使われた[1]

脚注[編集]

  1. ^ a b Bruce, Alfred『The Steam Locomotive in America: Its Development in the Twentieth Century』W.W. Norton、New York、321, photo 85頁。 
  2. ^ Lewis, Lloyd D. (1993). Virginian Railway Locomotives (1 ed.). Marceline, Missouri: Walsworth Publishing Co.. p. 32. ISBN 1-883089-05-0