バラ園の聖母 (ルイーニ)

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『バラ園の聖母』
イタリア語: Madonna del Roseto
英語: Madonna of the Rose Garden
作者ベルナルディーノ・ルイーニ
製作年1510年頃
種類板上に油彩
寸法70 cm × 63 cm (28 in × 25 in)
所蔵ブレラ美術館ミラノ

バラ園の聖母』(ばらえんのせいぼ、伊: Madonna del Roseto)は、1826年にジュゼッペ・ビアンキ・コレクションから取得され、現在ミラノブレラ美術館にあるベルナルディーノ・ルイーニによる1510年頃の油彩の板絵である[1]

画家の青年期の傑作であり、伝統的にパヴィア修道院から依頼されたと考えられているが、これを支持または否定する文書は残っていない。聖母の顔は、レオナルド・ダ・ヴィンチの影響を強く受けている[2]。幼児キリストは左手で花瓶を指さし、このことによって母親を神秘的な花瓶として提示している。右手で花瓶の中で成長しているオダマキの茎を持ち、その赤みがかった色は彼自身の受難を表している。

参考文献[編集]

  1. ^ (イタリア語) AA.VV., Brera, guida alla pinacoteca, Electa, Milano 2004. ISBN 978-88-370-2835-0
  2. ^ ブレラ絵画館全作品ガイド、1997年、73頁、ISBN 978-888117680-9