ノート:神統記

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ヘクサメトロン[編集]

記事説明文のなかで、「ヘクサメトロス(長短短六脚韻)」と書かれているが、これは「ヘクサメトロン」の呼ぶのではなかったのかと思う。辞書が出せないので確認できないが、「ヘクサ」は六の意味で、「メトロン」が音・音韻の意味である。ホメーロスの詩がこの形で、英雄叙事詩は大体この形の韻律を使っている。テオゴニアの例は、これも本が出てこないので、ホメーロスの『イーリアス』の冒頭だと、次のように書いているが:

Menin aeide, thea, Pele-iadeo Akhileos

これは、発音を長母音と短母音を区別して書くと、次のようになる:

Meenin aeide, Theaa, Peelee-iadeo Akhileeos
メーニン・アエイデ・テアー・ペーレーイアデオ・アキレーオス

これを続けて朗誦すると、次のような発音になる:

メーニナ|エイデテ|アーペー|レーイア|デオアキ|レーオス|

これがつまり、

長短短|長短短|長長|長短短|短短短短|長短|

このように音節の長さが分布しているので、|長短短|となる音韻の脚を、確か「英雄脚」と呼んだはずである。英雄脚を六回繰り返すのがヘクサメトロンで、正確には、「英雄脚六脚韻(英雄脚ヘクサメトロン)」だったはずである。つまり、ヘクサメトロンは、一行が六個の音韻脚から出来ている詩のスタイルの名前で、このなかで叙事詩に一般に使われるのが、「長短短」脚ということである。

上の『イーリアス』の最初の行で見る通り、必ずしも「長短短」とは限っていない。基本的に古典ギリシア語は、長音節は短音節二個分の長さで発音するので、一脚が、四短音から構成されていて、「長短短」を基本として、「長長」などがたまに入って来る詩のスタイルである。最後の六番目の脚は、「長短」となっていることがある。

何か上の音節の切り方が間違っているような気もするが、かなり細かい規則があって、長音節に見えるが、詩の音節計算上は短音節に数えるとか、第六番目の音節は、「長長」か「長短」になるとか、かなり人工的なところがある(ヘクサメトロンの説明の記事を作ろうと思っているが、昔昔の記憶しか残っていないので、曖昧である)。--Maris stella 2007年6月6日 (水) 16:34 (UTC)[返信]