ノート:犬食文化/過去ログ1

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チワワだってもとはメキシコで食用にされていたそうで。Ypacarai 2005年1月22日 (土) 06:11 (UTC)

  • イギリス人の多くはウマ、ユリと並んでイヌを食用にすることを著しく忌み嫌う。

なんでここで植物のユリが?


当該事項を書いた者です。これは、日本や中国で百合根を食用としていることを知った、百合栽培愛好家のイギリス貴族(あちらでは、ユリとバラに関しては伝統的に熱狂的な愛好家が多いようです)が、「ユリを食べるぐらいなら人間の赤ん坊を食べたほうがよっぽどましだ。」と怒り、不快感をあらわにしたという逸話と、そういう背景からイギリス社会では百合根が食材として受け入れがたい部分があるという記述を読んだことがあったことから入れたものです。私は比較的有名なエピソードなのではと認識しており、イギリス人の他のヨーロッパ人と比較してもかなり強烈な、馬肉食、犬肉食への嫌悪と一種の並行関係にある文化現象と認識していたものですから、ここでウマとユリを同時にならべる意味があると判断したものです。--ウミユスリカ 2005年4月10日 (日) 21:29 (UTC)
ウミユスリカさん、こんにちは。Koba-chanです。
私も犬食文化の中で食用となるウマが出てくるのは理解しやすかったのですが、植物の名前しか知らなかったので「ユリ」という名称の私の知らない「何か」があるのかどうか、同じ疑問を感じました。ウミユスリカさんが上で書かれたことを読んで合点がいきました。ありがとうございます。さて、ここで上記のウミユスリカさんの記述ですが、通常記事中にリンクするときにはリンク先にそれらの記述があったほうが良いと思います。植物の多くは人間にとって何かしらの利用価値があり、他と区別するために命名されているのではないかと推測します。現時点のユリという記事には植物学からみた解説以外にも既に「文化的の中のユリ」や「花言葉」が記されています、これら以外にも園芸・薬用・食文化などまだまだ足りない部分があると感じます。できますれば、ノートの議論だけの記述で終わらせずに上記の内容をご自身でユリに書いて頂けないでしょうか。よろしくご検討ください。Koba-chan 2005年4月12日 (火) 21:44 (UTC)
私はそれでも百合を馬・犬と同列に並べるのは適当でない気がします。--Ypacarai
Ypacarai様、遅い返事ですみません。う~ん、どうも私は意識の中で動物と植物の区別の敷居がかなり低いのかもしれません。専門で生物学研究しているせいかなぁ。他の方はどうお考えでしょうか。--ウミユスリカ 2005年7月13日 (水) 05:07 (UTC)
すいません、ユリ部分はやはり変だと思ったので削除してしまいました。---[ip]

関連項目に動物虐待を挙げた人がいますが、犬肉食は東アジアの伝統的な食文化であり、動物虐待ではありません。犬肉食を動物虐待というなら、牛肉食も鳥肉食も動物虐待になります。欧米の価値観だけでアジアを判断すべきではない良例です。日本の鯨肉食もそうですが。Trek011 2005年4月17日 (日) 07:28 (UTC)

その通りですね。要は不必要に苦しませなければ虐待とはいわないと思います。Ypacarai
さて、どうなんでしょうか。本当にそうでしょうか。旧版の関連項目から動物虐待を読みましたが、記事はしっかりしており、一面的な書き方の記事ではありませんでした。食文化だからという括りなら調理法なども書くべきかもしれません。また、苦しませなければ虐待でないのは何とはなく理解できますが、虐待でなければ何なのか?という点やCategory:韓国の食文化の括りのほうが違和感を感じました。Koba-chan 2005年4月17日 (日) 12:31 (UTC)

動物虐待記事を非難しているのではありません。犬肉食の文化は動物虐待ではないと言っているだけです。また動物虐待記事は犯罪的な動物虐待行為を取り扱っており、肉食文化一般に言及はしていません。この記事の関連項目とはいえないのです。Trek011 2005年4月18日 (月) 04:29 (UTC)

件の動物虐待記事を書いた者です。小生の思う所として、食という行為は生物の基本原則に則った生命の尊重であり、また犠牲となった命でさえも(「美味しく・無駄なく頂く」という過程を通して)尊重されている行為であると考えます。しかるにその生命に対し何等敬意を払わない動物虐待行為とは、一定の交わり難い境界があると思われ、食文化には言及しない記事になっています。どうしても動物虐待に言及されたいのであれば、欧米人を含む犬愛好家の弁として、犬食文化を非難する向きもある事や、ワールドカップ2002を機に、欧米人感情に配慮して韓国内でも犬鍋を自粛する動きも見られた等の、文化摩擦上の現象として扱われては如何でしょうか?夜飛 2005年4月24日 (日) 05:39 (UTC)

日本の犬食文化の説明の項目で、「生類憐みの令は犬食を禁じるためであった」という断定を「そういう説もある」と書き直したところ、その部分が戻されているので、再び「説もある」を入れました。生類憐みの令については、どういう目的であったのかについて争いがあり、犬食を禁じることが目的のひとつにはいっていたことを否定するものではありませんが、それがすべてであるという結論が出ているわけでもありません。断定的に犬食禁止目的と記すのは他説を否定するもので、好ましくないと存じます。Nekosuki600 2005年7月11日 (月) 03:46 (UTC)

編集合戦対策[編集]

執拗に特定国名を入れたがる方の登場によって編集合戦になりかかっていましたので保護依頼をしました。→Wikipedia:保護依頼

なお、該当者は他でも荒らし行為を行っているとのことで、可変IPユーザのため広域ブロックの申請が出されています。→Wikipedia:投稿ブロック依頼/ipad**.hodogaya.kanagawa.ocn.ne.jpの広域ブロック依頼

--Nekosuki600 2005年7月12日 (火) 14:10 (UTC)

最新版にて保護されました。

--Nekosuki600 2005年7月13日 (水) 04:30 (UTC)
今までのWikipediaの歴史を見ても、こうした公平さを欠いた、何らかの特定の対象に対する揶揄を入れたがる荒らしは必ず出てくると言っていいでしょう。ただ、記述の広がりや深みを増してそういった揶揄を入れづらくする牽制はできるかと思います。
例えば、糞を巡る飼料化などの文化行為は、韓半島・朝鮮半島(順序に特に意味なし。あえて言えば五十音順。お好きなほうの呼び方で読んでください。)に留まらず、また、犬や豚、さらには便所に発生したハエのウジを介したニワトリの飼育にまで及ぶアジアのかなり広い範囲に見られる現象です。また、ヒトは雑食動物であるとともに馬と同じような大腸・盲腸発酵型の食物繊維発酵を行う草食動物としての要素を持っていますので、牛や羊のような前胃発酵型の草食動物のように、発酵で増殖した微生物の菌体タンパク質を回収できない弱みを抱えています。ですから、意外にヒトの糞の栄養価は高いのですね。同じ大腸・盲腸発酵型の草食動物でもウサギのように自分で食っちまう連中もいますが。
こうした糞の飼料化の意味づけを、奇習ではなく意味のある行為としてきちんと記述してしまうだけで、ある程度は牽制の効果があると思います。
まぁ、せっかく記述したのを全面書き換えされたんじゃ、どうしようもないといえばどうしようもないのですがね。
というわけで、事態が落ち着いたら、ここの項目とブタの項目あたりの双方で、糞の飼料化の意味づけを詳述しておきましょうかね。
--ウミユスリカ 2005年7月13日 (水) 05:07 (UTC)
「糞の飼料化」については、そういう項目を別途立ててまとめておいたのがよかないかい?
--Nekosuki600 2005年7月15日 (金) 07:49 (UTC)

序でにペットの食糞も纏めて記事化でお願いします。johncapistrano 2005年7月15日 (金) 08:04 (UTC)

なんか、軽い気持ちで発言したら、責任重大になってきてしまいました。そうなると、カイコの糞の家畜飼料化や、カイコの糞を使った中国の五大家魚の連鎖養殖の話し、沖縄での人糞養豚の排撃運動まで書かなきゃならなくなってしまうじゃないですか。あと、野生動物の食糞の話も欠かせなくなってくるような気もしますし。じきに書きますので、ちょっと時間を下さい。なんだか、必要な資料の大半が長崎に置いてきたままになっているような…--ウミユスリカ 2005年7月15日 (金) 10:38 (UTC)
興味深いお話なので、養豚の所で食糞ネタを振っておきました。そこでは中国の例ですが、フィリピン等でも高床式人家のトイレ=豚の餌場というところがあったはずで、それを思い出したのも理由の一つです。当方、資料を見つけられないのため話題を拡大できないので、是非糞の飼料化のスレ立て宜しくおねがいしますorz NekoJaNekoJa 2005年7月19日 (火) 08:29 (UTC)

探検家のアムンゼンの項目に、南極探検の現実=犬食について軽く記載しておきましたので一瞥してくださると嬉しいです。

肉食禁忌論と考古学的知見の矛盾に関して[編集]

最近、61.210.139.231さんによって、伝統的文献史学の日本文化肉食禁忌論の立場からの改稿が行われ、考古学などによって明らかにされてきた日本における犬食文化存続論がほぼ削除されました。このあたり、例えば日本における伝統的な肉食に関しては、表では批判しつつ、裏では多様な野獣がももんじ屋においてどうどうと取引されて店も繁盛しているとか、大名間での食肉加工品の贈答がかなり頻繁に行われていたとか、また国家仏教による肉食禁止も食べられる肉を限定したというよりも、家畜の食用利用を制限しようとした消去法的法令であったとか、また神道の穢れ思想に関しても諏訪大社などではむしろ狩猟儀礼が重要な神事として組み込まれていて狩猟の獲物を神にささげる神事を持つ神道儀礼すら報告されているとか、そういう単純な日本文化肉食禁忌論では処理できないケースワークが積み重ねられています。ですから、各論的矛盾を消してしまうのではなく、そうした伝統的な日本人の肉食観論と、さまざまなケースワーク研究の深刻な矛盾を統合する記事作製が必要だと思うのですが、どうでしょう。--ウミユスリカ 2006年5月22日 (月) 20:14 (UTC)

残念ながらその方は東北関連以外の投稿では荒らしだと思います。ウミユスリカさんの加筆には全面的に同意します。そういう研究を専門にされている方がいることを私も知っています。ただ出典が欠けているので差し戻し序でに加えては如何でしょうか。以前にも同様の書込みがされてきたので集団的な荒らしの可能性もあるでしょうね。johncapistrano 2006年5月22日 (月) 20:37 (UTC)
うぅむ、ご本人の証言を待たなければなんともいえませんが、案外外目にそう見えても、「荒らし」の自覚はないかもしれませんよ。日本の歴史や文化には(まぁ日本だけでもないでしょうが)ホンネとタテマエの乖離がかなりあって、タテマエのほうを強力に信じていると、ホンネの部分が逆に「荒らし」的なトンデモ記事に見えてしまう可能性はあります。地の穢れを廃した清浄さこそが神道の核心であるという観念が神道家の間で強く信じられている一方で血なまぐさい神道儀礼を有する神社が東日本に散在していたり、確かに肉食そのものを猟奇呼ばわりする観念がありながらも、薬食いと称して、肉食を批判する者がこっそり肉食をしたり、そういう矛盾は人によってはすんなり受け入れられない性質があると思います。だからこそ、そういうホンネとタテマエの両方をうまく統合する記事を、私なんかより優秀なライターに期待したいのですが。あと、出典文献ですが、専門分野の生物学系以外の文献が未整理だったり、新聞の文化欄などに研究者が寄稿した記事の切抜きを紛失していたりして、今現在、歴史系や民俗系の出典紹介が困難です。整理でき次第、出典リストを投稿したいのですが・・・。とりあえず、社会通念で広まってしまっている観念と、実証研究で浮き彫りになっている姿の矛盾の激しいと感じられるものに関して、通念と異なった事象も掘り起こされている旨、細切れに投稿しているというのが実情です。--ウミユスリカ 2006年5月22日 (月) 21:52 (UTC)
奈良文化財研究所の松井章氏の研究がそれだと思います。他の方もおられるのかもしれませんが。johncapistrano 2006年5月22日 (月) 22:05 (UTC)

また同じ方によって、差し戻された編集が元に戻されてしまいましたね。ここでの議論に加わる意思はないのでしょうか。元に戻したあとに、同じ方がさらに付け加えた、狂犬病の原因となったので肉食が廃絶された、とする議論はかなり以前にも加筆されたことがあったと記憶していますが、犬の肉を食べることで狂犬病が蔓延することは考えられず、医学的に奇妙な議論です。どこかにもとネタがあるのでしょうか。--ウミユスリカ 2006年5月24日 (水) 06:57 (UTC)

2ちゃんとか「嫌韓」サイトですかね。「犬のお母さん」だとかも怪しいですね。また犬食が狭い意味での朝鮮系(渡来人)に限った習慣であるという話はないと思います。ネタの論拠が崩れるのが不満で荒らしているのではと思われます。johncapistrano 2006年5月24日 (水) 07:22 (UTC)
とりあえず、リバートして、ノートでの議論への参加を呼びかけておきました。--ウミユスリカ 2006年5月24日 (水) 07:36 (UTC)

>徳川綱吉の生類憐みの令に付いて「犬食を禁じる目的であった」とする説があるが、江戸時代の武家屋敷の発掘が盛んに行われ、近世考古学の研究が進展すると共に環境考古学の成果として、犬を食用にしたとしか考えられない切断され煮込まれた犬の骨格が大量に出土する事例が報告され、裏では下層民に留まらない広い層にこっそり食用にされていた可能性が有力視されつつある。むしろ、この法令の眼目は、市中での無秩序な犬の殺戮を戒め、戦国の余韻を引きずる殺伐の風を抑制する目的とするほうが実情に沿うであろう。本来の犬食は、食用として飼育されたものを食べるもので、野良犬を食べるというのは逸脱的とする見方もあるが、日本を含めアジアでは広く集落や都市内で半飼育、半野良的に犬の群が人間社会と共存関係にあり、廃棄物処理、余所者の侵入の警告の役割を担っている状態が、嘗ては普遍的に見られた。こうした犬群の一部が、適宜食用とされたのであろう。

明確なソースがない。憶測だけで記事を書いている。ネガティブキャンペーン的であり、中立性を欠く。 以上の要件が解決されない限り、記載は誤りである。

>こうした民間に伝わる犬食伝承においては、黄(赤)、黒、花(斑模様)、白の順に美味いとされている。
この伝承は元々漢文であり、出所は中国の古典である。従って中国の欄に書くべき。

>外部リンク犬を食っていた日本人
そもそも外部リンクは他の記事同様に、記事の下の方でまとめるのが妥当である。
デタラメな記事が多く、紹介は無責任。

根本的な問題として犬食文化の盛んさと、記事の量の不釣り合いがある。全くネガティブキャンペーン的であり、中立性を欠く。これでは某巨大掲示板の裏返しであり、幼稚な正義感から某巨大掲示板の反対方向へ偏向した記事を書けば、彼らと同レベルである。愚かだ。--61.210.139.231 2006年5月24日 (水) 14:26 (UTC)

漢文文献のご指摘ありがとうございます。日本で昔から「赤犬が一番うまい」という民俗伝承があったことを知っていたものですから、それとのつながりと判断してしまっていました。日本での赤犬を最もうまいとする民俗伝承の源流に、そうした漢文文献があるとしたら、非常に興味深いことですね。もし、文献確定できたら、ご紹介いただけませんでしょうか。あと、江戸時代の武家屋敷で解体して煮込まれた痕跡のある犬の骨が大量に発掘されているのは、ちゃんとした歴史学者(考古学者だったかもしれないが)の書いた文献を何件か確認しています。最初に確認したのは、かつて平凡社から出版されていた自然史雑誌『アニマ』の1980年代の日本犬特集の記事で、他にも考古学関係の書籍で確認していますが、今九州に保管してある資料群に含まれているため、すぐに参照を出せません。生類憐みの令に関しても、戦国の殺伐の風をそぐという意図と、都市部での野犬の無秩序な食用捕殺への問題視が結びついて、あのような形態をとるようになったという説は、むしろ歴史家の間でもかなりポピュラーな仮説になっていると認識しています。日本とアジア民俗例の記述は、いったん日本における犬食文化が食用専門に飼育されているわけではないから逸脱的、例外的なものとする記述が行われたものを、アジアにおける犬文化、特に都市社会や南方農耕社会での一般像から見て、日本における犬食文化もそうした普遍的一般像の中に位置づけられる旨を加筆したものです。そのため、ちょっと全体としてはバランスの悪い形になっていますが。それと、犬食文化の盛んさと記事の量の不釣合いはもっともです。しかし、日本語記事を執筆する日本語話者、日本語筆者にとって、最も利用しやすい文献群は日本語でかかれたものであり、どうしても日本での研究事例に基づく記事の分量が増えてしまいます。アジア全体での広域な犬食民俗研究をふまえた記事を執筆してくださる方の出現を待ちたいと思いますが、いかがでしょう。それに、中世、近世における日本における犬食も含めた食肉民俗は、表向きのタテマエと異なる姿が、文献史学、図像学、民俗学、考古学の研究の進展によって、現代日本人にとってはかなり目を見張るような、われわれ現代人の常識とはかなり異質な姿が浮き彫りにされてきており、学問上も非常に興味深いエリアなのですよ。中世、近世の裏のホンネの世界で広範に行われていた文化事象には、近現代になって、表のタテマエの世界に引っ張り出されて表通りの文化になったものもあれば、裏通りのまま消失していったもの、またいまだに裏通りでは脈々と伝えられているものと様々です。こうした全体像を明らかにしていくことが、日本の文化をより重層的な豊かなものとして認識していく意味があるという方向で、現代の学問研究は行われています。そして、その中には現代日本人の常識と大きく相違するものも少なくないんですね。--ウミユスリカ 2006年5月24日 (水) 21:41 (UTC)

近世考古学での出土犬骨の研究成果の中には、なお、鷹匠の鷹のエサなどに用いられた可能性を指摘する声もある例があるようですが、犬食を真っ向否定する論調はないようです。ちょっと原典を探しているところですが、近世後期に日本に漂着したロシア人が、日本の武士が犬をゆでて食していたと手記に記録していると、のびじょうじ著『食肉の部落史』明石書店、126頁に引用されています。樺太では原住民が弱った子犬をゆでて食べていた記録が『樺太紀行』に出ています。成犬は食べずに皮だけを利用するとも出ていました。樺太では荷役に使う雄犬は去勢もしていた記録が中村小市郎の『唐太雑記』に出ています。 中国の犬食文化については桂小蘭の『古代中国の犬文化』(大阪大学出版会)に詳しいですが、ごく一般的な冬のスタミナ料理であると友人の中国の方から聞いております。朝鮮(南北朝鮮、中国の朝鮮族自治区)での犬食もごく一般的なようで、ポシンタンなどの料理に限らず、子犬を簡単にゆでて食べる例があるようです。ちょっとまえにNHKのクローズアップ現代で見たのですが、シベリアの木材の伐採加工所に派遣されている北朝鮮人労働者が、数人で小屋で自炊していましたが、部屋には子犬が数匹駆け回っていて、インタビューでは1ヶ月に1匹をゆでて食べていると答えていました。 --Kogane 2006年5月24日 (水) 22:39 (UTC)

横槍になりますが、私の感想を少々。黄(赤)、黒、花…は、私が知っている範囲では「晏氏春秋」かと思われますが他にも出典はあるかも知れません、同様の記述が通俗本でも見かけられる(後者は講義中の伝聞です)そうです。現代でも同じ事が語らえている事を鑑みれば、納得していただけると思います。犬の骨が大量に発掘されている件ですが、食用と直結出来ないと思われます。理由としては犬の場合、犬の皮の利用が活発で、肉は食べずに捨てた可能性があります。日本以外では、ユダヤ教とイスラム教ではタブーとされていたはずです。(日本国内の両教徒の方には失礼な表現ですがご容赦を)生類憐みの令は通俗説と新仮説がありますが、通俗説は確かに矛盾しており「面白可笑しく」伝えられたのでありましょう。ですが仮説が仮説の領域を出るまでは、他の説を視野に入れながら慎重に考えた方が良いと思います。中国の犬食文化が南方に集中しているのにも興味があります。--ほかほかご飯 (Hot, Steamy Rice) 2006年5月25日 (木) 05:03 (UTC)

『晏氏春秋』ですか、ありがとうございます。また、ちょっと、元文献が手元にないんで、多少あやふやなのですが、武家屋敷からの犬の骨の大量出土が食用と判断されたのは、刃物による解体痕が骨にしっかり残っており、しかも鍋か何かで煮込まれた痕跡があったからだったはずです。詳細は確認していませんが、獣骨を煮沸すると、骨端部などが分離してきますので、そういう点を確認しているのかもしれません。川の利用ならば、細かく解体して煮込む必要などありませんし、鷹の餌なら解体する必要はありますが、煮る必要はありません。他にも、文献史学的にも中・近世に犬をごく普通に食用としていた証拠がたくさんあったはずです。そうした点は仮説の域を超えて、もはやかなり確度の高い歴史的事実と認識されているのではないでしょうか。生類憐みの令に関しては、特にこの項目で取り上げる必要はないかもしれませんね。執筆暦の上では、行きがかり上肥大した、バランスを欠く要素とみなしていいと思います。ユダヤ教、イスラム教の場合、オリエント都市文明圏では、犬を穢れた獣として毛嫌いしてきた歴史が長いようです。旧約聖書などでも、犬をいいイメージで扱っている記述はほとんどありません。これは食のタブー以前の問題でしょう。あと、すでにある記述で気になるのは、羊頭狗肉の件と、ベトナムの犬食文化が中国由来としてある記述です。ほかほかご飯様のおっしゃるように、どうも犬食文化の色彩は、大陸の南部ほど色濃いようです。ですから、ベトナムの場合は、中華文明成立以前からの伝統の可能性も高いと思います。また、中華文明圏の支配層は、伝統的に北方出身者が多いですし、北方の牧畜文化は何をおいてもヒツジの肉を重んじます。確証はないのですが、羊頭狗肉の説話は、羊の肉を重んじる北方系支配階級と、犬の肉を重んじる南方系被支配階級の葛藤を匂わせているように思えてなりません。中国の故事成語には、杞憂とか、守株とか、どうもそういう文化を異にする支配者と被支配者というか、周系統の北方系メジャーストリームと、夏・商・楚系統の南方系マイナーストリームの葛藤がにおってくるものが多々あります。そういう疑義のある故事成語を、犬が味の悪い二流の食肉であるとする証拠にするのは、ちょっと抵抗があります。--ウミユスリカ 2006年5月25日 (木) 10:32 (UTC)

大陸の犬食の習俗ですが、同じく北方でも沿海州・中国東北地方の女真・満州族等のツングスース系民族には犬食がありますから(金や清はこれらの民族ですから)、「羊の肉を重んじる北方系支配階級と、犬の肉を重んじる南方系被支配階級の葛藤」という風な、大陸の南北での差異だけでは語れないのではないでしょうか。樺太、朝鮮半島の犬食の伝統も、この流れでしょう。--Kogane 2006年5月25日 (木) 11:14 (UTC)

なるほど、ツングースは確かにそうですね。南北の差異としてまとめてしまうのは、単純化のしすぎでした。--ウミユスリカ 2006年5月25日 (木) 11:50 (UTC)
女真族は分かりませんが、満族は伝統的に犬を食べません。神話レベルで犬に助けられたという信仰があるからだそうです。--Citrusdog 2006年6月2日 (金) 16:31 (UTC)
調べてみると中国東北部の犬肉料理店は、ほとんどが朝鮮族料理店のようです。彼らは北方系民族のなかでは特異的だったのではないかと思われます。

それから、記事冒頭の西アジアの例ですが、犬が不浄とされるようになったのはユダヤ、イスラム教以後のことで、ペルシア帝国に広まっていたゾロアスター教や古代エジプトでは犬は神聖な存在(ミイラで埋葬されたり)でした。なぜセム系一神教で不浄になったのかは分かりませんが、中東では中世以降に価値観の大きな転換があったようです。(今のイスラエル人は欧米からの移住が多く犬好きになってしまってますが) したがって、都市的社会と犬蔑視は必ずしも因果関係があるわけではないと思います。--Citrusdog 2006年6月2日 (金) 18:15 (UTC)

縄文時代の犬の骨格の出土状況は、必ずしも土坑内に解剖学的位置関係を維持したままで出土するケースだけではなく、茨城県於下貝塚のように、斜面に形成した貝塚などではバラバラで出土する例は多い。出土犬骨に残る微細な切痕、解体痕の報告は御下貝塚の報告が嚆矢であり、今後増加する可能性はある。従って日本の犬肉食の習俗が弥生時代以降と断言する事はできない。於下貝塚の犬骨の切痕の研究は、御下貝塚報告書の後に千葉県立中央博物館の研究誌にも英文の論文が掲載されている。--Kogane 2006年6月13日 (火) 23:19 (UTC)