ノート:イーザーローン

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項目名について[編集]

項目名について、お尋ねしたい事があります。現在、「イーザーローン」と検索した場合、この項目に転送されるようになっていますね。しかし実際には、「イゼルローン」よりも「イーザーローン[íːzərlóːn]」の方が原語に忠実な音写だと思われるのですが、いかがでしょうか。Wikipediaのドイツ語音韻論ならびにヴォルフガング・イーザーの音写例から判断するに、「Iserlohn」の最初の「I」が長母音である事は確実ですし。またWikipedia以外にも『独和大辞典[第2版]』 コンパクト版、小学館 2003年 ISBN4-09-515032-7のp.1188に「Isegrim」という単語があり、その発音は[íːzəgrim]とされています(この場合も「Ise-」の最初の「I」は、長母音です)。このたびすぐに、改名提案をするつもりはありません。上記の情報は「Iserlohn」の読み方について直接言及したものではなく、改名提案の根拠としては今ひとつ弱いと思われるからです。桂鷺淵さんは、現実の「Iserlohn」を「イゼルローン」と表記してる文献を、お持ちでしょうか?もしお持ちでなければ、その時改めて、改名を提案したく存じます。--124.144.12.138 2009年7月2日 (木) 10:46 (UTC)[返信]

「イゼルローン」表記の文献としては、以下のものがあります。
  • カール・マルクス(長谷部文雄訳)『賃労働と資本』(岩波書店(岩波文庫)、1981年改版)
「この新聞そのものの禁止(1849年5月19日)をまねいたドレスデン、イゼルローン、エルベルフェルト、パラチナーテおよびバーデンの暴動の結果として」(p19)
私事ですが、かつてこの箇所(エンゲルスによる前書き)を読んだ際の「例の要塞に元ネタの地名があるのか!」という印象が強烈でして。本項の翻訳に際して英語版の音標文字は見たものの、「イゼルローン」が慣用表記と独り合点してしまい、ドイツの都市「Iserlohn」が現在の日本でどのように表記されているかの状況を確認しておりませんでした。古い音写方式であるとは思いますが、原音に近い「イーザーローン」等の表記をおしのけてまで、日本の文献において「慣用化」しているかどうか。私も妥当な項目名のための判断材料を集めてみます。 -- 桂鷺淵 2009年7月2日 (木) 16:06 (UTC)[返信]
ご情報に感謝します。寡聞にして、「イゼルローン」に確たる日本語文献の根拠があるとは、存じ上げませんでした。翻って私は、「Iserlohn」を「イーザーローン」と読んでいる文献を、提示できません。よって、改名の提案はしないことに致します。現地の発音に近い表記を、迅速に併記して下さった誠実なご対応に感謝します。本来なら、私自身がするべきことでした。--124.144.12.138 2009年7月3日 (金) 10:45 (UTC)[返信]

改名提案[編集]

(インデント戻します。また、見出しを付けました)表記に関する問題のご提起、ありがとうございます。図書館に行って関連のありそうな文献を調べてまいりました(本来ならば、立項前にするべき作業だったのですけれども)。結果からいえば、今日の地図・地名事典・学術論文等において「イゼルローン」表記は優勢と言えず、wikipediaの項目名としてはこれより妥当なものがあると言えるようです。

A.地名事典・地図類
A1 『世界地名大事典1 ヨーロッパ・ソ連1』(朝倉書店、1973年) イザーローン
A2 『地図で知るヨーロッパ』(平凡社、1996年) イーザーローン
A3 『コンサイス外国地名事典』3版(三省堂、1998年) イザーローン
A4 『グランド新世界大地図』(全教出版発行・人文社発売、1998年) イゼルローン
A5 『ベルテルスマン世界地図帳 日本版普及版』(昭文社、2000年) イーゼルローン
A6 『外国地名レファレンス事典』(日外アソシエーツ、2006年)
※上掲A1,A3を典拠に採用
イザーローン
B.学術論文、書籍
B1 藤田幸一郎『都市と市民社会 近代ドイツ都市史』(青木書店、1988年) イザーローン
B2 川越修「1848年革命」、成瀬治・山田欣吾・木村靖二編『ドイツ史2 1648年~1890年』
 (山川出版社、世界歴史大系、1996年)
イーザローン
B3 カール・マルクス(服部文男訳)『賃労働と資本、賃金・価格および利潤』
 (新日本出版社、科学的社会主義の古典選書、1999年)
イーゼルローン
C.旅行ガイド
C1 『新・個人旅行'09-10 ドイツ』(昭文社、2008年)収録の地図 イザーローン
C2 『地球の歩き方'08-09 ドイツ』(ダイヤモンド社、2008年)収録の地図 イザローン
D.公的機関によるネット上のソース
D1 駐日ドイツ語大使館日本語ページにおける政務課長(エーベルツ一等参事官)略歴 イーザーローン
D2 ドイツ観光局日本語ページにおけるIserlohnの洞窟学博物館に関する記述 イザーローン
D3 ドイツ公共放送局が提供する「Study in Germany」日本語ページにおけるIserlohnに関する記述 イザローン

B1は、まさにこの都市を題材とした研究書で、藤田氏には「19世紀前半における工業都市イザーローンの社会構造」『明治学院論叢』333(1982年)、「1848-49年の都市イザーローンの反乱」『明治学院論叢』342(1983年)といった論文もあります。なお、近代の歴史に関連して、この町は2004年のセンター試験(追試)「世界史A」の問題にも「イザーローン」で顔を出していたようです。近代史関係以外でこの都市が日本語文献で登場しそうなのは第二次世界大戦期のVI号駆逐戦車関連かと思いますが、軍事関連の書籍について私は今回調べることができませんでした。軍事史分野での表記状況について、詳しい方にフォローをいただければ幸いです。C1,C2はともに地図での記載のみで、この町に関する記事はありません。

さて、上記の結果に基づき、「イザーローン」への改名を提案したいと思います。地名事典で採用されている表記であり(A1,A3)、レファレンス事典(A6)もこれを採用していること、この都市をテーマにした学術論文(B1)でこの表記が用いられていることは、有力な判断材料になるかと思います。

ただし、「イーザーローン」(本来の発音に近く、地図(A2)や大使館(D1)も使っている)や、「イザローン」(ドイツ語留学情報サイト(D2)で用いており、googleで検索した際にかつてこの町に滞在した留学生の旅行記が見受けられる ※かつてこの町にはゲーテ・インスティテュートのドイツ語学校があった)も、有力な候補かと思います。妥当な項目名について、ご意見をいただければと思います。 --桂鷺淵 2009年7月4日 (土) 09:13 (UTC)[返信]

ロを伸ばすのにイは伸ばさないのは、不統一で奇妙に思えます。同じ単語の中では統一すべきではないでしょうか。(単なる推測ですが、イザーローン等は文字ではわかりにくいIの長音に気づかなかったのが定着したように思えます)--Latice 2009年7月14日 (火) 19:52 (UTC)[返信]
ご意見ありがとうございます。124.144.12.138さん、Laticeさんと、言語・音韻に詳しい方がお二方とも「イーザーローン」を推すご意見ですし、原音に近い表記を積極的に排するほど「イザーローン」が世間的に「慣用」されているとも言えないとも考えるようになりました(「地球の歩き方」にも記事が載らないマイナーな都市ですし)。今週末あたりまで様子を見て、ほかに異論がないようでしたら「イーザーローン」への改名を実行しようと思います。--桂鷺淵 2009年7月15日 (水) 00:11 (UTC)[返信]
改名を実行いたしました。--桂鷺淵 2009年7月19日 (日) 15:35 (UTC)[返信]