ノート:アイスランド共和国 (中世)

ページのコンテンツが他言語でサポートされていません。

改名提案[編集]

現行の「自治州」という言葉は、一般的にはどこかの国の支配下にありながら大きな自治権を有する地方区分を指すものであり、本項で扱っている独立期のアイルランドを指すにはいささか不適当な訳語ではないかと思います。Google Scholarで調べてみると2019年の比較経済学の論文1件がヒットしますが、筆者はアイスランド史は専門外であり、また発行年からして、Wikipedia日本語版発の訳語を参考にしている恐れもあります。中世アイルランド史に関する文献を簡単に探してみたところ、次のような状況になっていました。

  • J.L.バイヨック 著、柴田忠作・井上智之 訳『サガの社会史:中世アイスランドの自由国家』東海大学出版会、1991年。 では、「アイスランド自由国家」を固有名詞として使っている部分がみられる。訳者はイギリス史学者と比較言語学・比較文化論・北欧史学者。
  • 山室静『サガとエッダの世界:アイスランドの歴史と文化』社会思想社、1982年。 では「アイスランド共和国」(p.57)。筆者は北欧文学者だが、古代アイスランド語は専門外(前書きより)。
  • 熊野聡(著)、百瀬宏・熊野聡・村井誠人(編)「第二章 ヴァイキング時代」『北欧史』、山川出版社、1998年。 は「法的共同体」という言葉を使い、特定の国家名をつけることを避けている。
  • 小澤実「中世アイスランド史学の新展開」『北欧史研究』第24巻、バルト=スカンディナヴィア研究会、2007年、151-168頁。 は、引用文献の題名を訳すにあたり「アイスランド共和国」(Icelandic Commonwealth)、「アイスランド自由国」(Icelandic Free State)と訳している。

歴史学上、その「国家」像が検証を受けているところでもあり専門家が自分の言葉で「○○国」と呼ぶことを避けているようにも見えますが、とりあえずWikipediaでは「アイスランド共和国」と訳し、現代のアイスランドとの曖昧さ回避のため「(中世)」を付ければよろしいかなと思います。--McYata会話2022年2月1日 (火) 09:18 (UTC)[返信]

 追記 「アイスランド自治州」は私が調べる限り専門文献での用例が見当たらない(上掲の専門外の論文1件を除く)ので、他に用例が見つからなければ改名後にリダイレクト削除を行うのが良いと考えています。--McYata会話2022年2月1日 (火) 09:21 (UTC)[返信]
報告 改名しました。--McYata会話2022年2月8日 (火) 17:29 (UTC)[返信]